第1言語 日本語文法の汎用性が低すぎる!

 いやロシア語からじゃないんかいって思いました? だってあいつはほとんどラスボスですよ。それに、第一話、第二話……みたいな感じに書こうと思ったら第一言語になってしまいましたので、そうなるととりあえず母語について論じるしかなくなってくる……という話です。


 まずそうですねえ……


「日本語文法の汎用性が低すぎる!!」


 これですよね。これに関しては助詞が悪いと思っていますわたくし。助詞というのは活用せず、単独で使うことのない語です。「が」や「は」や「~だね」の「ね」の部分ですね。そんなのわかるよって? まあまあピンとこない人もいますから。母国語あるあるかもしれませんね、文法用語を使われるとなんのことやらさっぱり、となってしまうのは。だって意識して使っていないのですからね。これは日本人だけってんじゃあ、ありません。アメリカ人に


「英語の第三文型が~」


 と聞いても、「?」って顔をされることでしょう。


 あちゃあ、脱線ですね。面目ない。話は戻りますが、日本語文法の人が外国語に躓くにはちゃんと理由がある、と思います。日本語も、極悪と呼ばれる程度にはしっかりめにド鬼畜言語ですが、日本人が外国語に感じる難しさとは、若干難しさのベクトルが違うのですよ、わたくしが思うにはね。


 日本語と外国語では違う点がかなり多いということは確実に言えます。まず順番の重要性。日本語は助詞がいますから、順番の違いはある程度こいつがなんとかしてくれます。


 僕は姉の代わりに猫の後頭部を嗅いだ。


 という文章は、この順番でなくてもいい。(僕は、姉の代わりに、猫の後頭部を、嗅いだ、のよっつをそれぞれ一塊とします)


 僕は嗅いだ、姉の代わりに猫の後頭部を。

 姉の代わりに僕は猫の後頭部を嗅いだ。

 猫の後頭部を嗅いだ、姉の代わりに僕は。


 全部おっけいでしょう? 例文のセンスに関してはお気になさらないでくださいましな、ぱっと思いついたのがそれだっただけですので。とかく、順番程度変わったところで日本語文の場合意味は変わらないのですね。これが他の言語だとそうはいきません。


 My grandmother loves cats.


 という文章があります。これの順番を変えると


 My grandmother cats loves.

 Loves cats my grandmother.

 Cats loves my grandmother.


 わかりますでしょう……愛せ猫を、私の祖母よ、というイカレ猫教祖みたいな感じになってますでしょうふたつめの文が(文の要素をいじれない都合上三単現のsが気持ち悪いことになっていますしね……)。英語その他助詞が無い言語は、その役割を語順が担っているのですね。一見簡単なことなのですが、英文も長文になってくると迷子になりだすのはこの辺りの感覚の違いのせいもあるかなと思います。おまけに、英語でつまづいても、多くの先生はここが日本語と違うから難しいよ、なんて教え方はあまりしてくれません。わたくしたち人間の脳の思考はすべて母国語でされていますから、外国語で話そうというときにタイムラグが生じる、というのも日本語母語話者のつまづきポイントです。例えば、英語とスペイン語の場合、あまり語順や文法は変わりません。まあ違うこともありますが、英語ネイティブがスペイン語を話すという場合ほとんどの場合単語そのものをスペイン語に置き換えていけば話せてしまいます。日本語ネイティブはそうはいきません。日本語は語順が違うので、単語ひとつひとつを変換したあと、語順を並べ替える、という作業がいります。そりゃあ慣れないうちは時間かかっちゃって当然なのですね。使っていくうち、数をこなすうち、次第に英語で考えて英語で話すという母語を介入させない思考ができるようになったり、よく使う言葉なんかは自然に出てくるようになります。


 あれ、日本語編少し長くなりそうですし、内容が外国語勉強法みたいになっていますね……? おかしい、言語に文句を言って、そんなこと言ってもこの言語のポップソング聞いちゃうくらいには愛してるぜ~みたいな予定だったのに……タイトルの温度感と違いすぎる。鈴道先生の言語講座、みたいになっている……。


 ……次回は英語についてにしましょう。次こそちゃんと文句いいますから(?)ご期待くださいませ。日本語編はいつかパート2を書きます。

 それでは今日はここまでで、次回おめもじ叶うことを願っております。


 ではまた~。

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