元禄料理教室

空銃(からづつ)

第一話 目指せ世界4大料理

ようこそ美食研究会へ


時は江戸時代、年号は元禄(※ 1688年〜1704年)


江戸のとある場所、お店後(たなあと)に身分もばらばらな分不相応な四人の男が集まっていた。


町人気質の男が話す

おうおう!まだ時間がかかのかい?

こちとら短気な江戸っ子でぃ、早くしとくれ!


上方訛りの商人も話す

時は金なりって言いまっせ!時間は有限、わてもそんなには待てまへんで!


最後に身分の高そうな初老の侍が話す

隠居の身とは言え、暇では無いぞ。

まだ、待たす申すか?


最後に恰幅のいい謎の男が話す

お待たせ致しました。

こちらが、その品です。


三人は息を飲む

数刻程、戻る


とある団子屋で赤色の長い腰掛けに座る町人と商人(あきんど)とお侍がお茶を飲みながら物議を交わしていた。


食にこだわりのある者達がたまたま揃っていた様だった。


最初はあそこのアレが、あの土地のアレが美味いと話していたが、段々と最近は美味い物が無いと言った話に移行していた。


この所、美味い物が無いのう

美味く無い物だと食が細くなる。


商人

仰る通りでんな、たまには「コレは!」っちゅう美味いモン食いたいもんでんなぁ


町人

あっしはもう諦めて、手軽で早ぇ蕎麦や饂飩(うどん)ばかりでさあ

唸る様な美味いもん食ってみてぇーもんだ。


そこに通りがかりの謎の男が話しかける。


謎の男

ふっふっふ、美味い物を知らない様ですな。


貴様ぁ、無礼な!

あちこちで様々な美味い物を食ってきておるわ!


町人

こちとら食うのだけが楽しみで生きて来てんだ!

それなりに食って来てんでぇー、こんちくしょう!


商人

上方を始め様々な所で有名なモンは食うてます!

知らん様やなって、失礼やないかい?


謎の男

なら、御三方が見た事も聞いた事ない様な美味しい物をお出ししましょうか?


三人とも見聞きした事の無い美味い物じゃと!?

ふん、そんな物があるなら見せてみよ!褒美を取らせるぞw


町人

おもしれぇいじゃねぇーかい。

見せれるもんなら見せて貰おうじゃねぇか!


そういうと腕をまくって見せる。


商人

大層な話をしよってからに、あんさんがそんなん出せるっちゅうんでっか?

冗談も程々にしなはれw


三人とも鼻で笑っていた。


謎の男

なら、付いて来てください。

そして、最初の話に戻る。


商人

なんや、コレは!


町人

こいつぁあ参ったな、初めてお目にかかるってもんだ・・


コレは食べ物なのか?

いや、しかし、コレが美味いと決まった訳では


町人

お侍様の言う通りだ、まだうめぇとはわからねぇ


商人

で、コレはどうやって食べるんでっか?


謎の男

この、木匙(きさじ)でお食べください。


そう言うと木製のスプーンを渡す。


三人は恐る恐る口にする。


商人

な!なんやこの味と香りは!?


む、辛いが上手くて仄(ほの)かに甘みもあり、苦味も塩っ気もある。


町人

こいつぁ、美味いじゃねぇかい!

コレはなんて言う名の食べ物だい?


謎の男

カレーライスの甘口です。



商人

鰈(かれい)ライス?

魚ぁ?

入ってんのかぁ?



謎の男

鰈では無く、カレーです。


なんと不可思議な味じゃ、癖になる

ライスとはなんじゃ?


謎の男

ご飯の事です。

遠い異国の言葉です。


町人

って、こたぁあ、あんた南蛮人かい?

にしてもうめぇじゃねぇか!


謎の男

この料理を作れる様になってみたくは無いですか?


三人は「えっ?」と謎の男の顔を見るのであった。


参照

世界三大料理 フレンチ・中華・トルコって言われてます。

四大だとインドだとかイタリアとか日本とか様々あり確定はして無いそうです。

五大や六大だと隣国の方々が韓国料理が入る!と仰ってるようです・・・3大にインド・イタリア・日本を足すと既に6大の様な・・いや、なんでも無いです。


100話完結を目指してます。

なろう版を小まめに加筆訂正して投稿します。 空銃(からづつ)

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