占いが大好きです②

占いに関して、大きな転機は私に何回か訪れるのですが、


1番最初の転機は入職後、確か3年目だったと思います。


"担任していた生徒が少年院に入院した"


ことでした。


それまで、少年院=明日のジョー位のイメージしかなかった私にとって、少年院は未知の場所でした。


また、彼の件に関わることで、少年審判とか、少年鑑別所とか、今までの人生で聞いたことのない言葉を何回も耳にすることになりました。彼関連の業務量も増えました。


ある日、学校長宛に封書が来ました。少年院内で運動会が開催される。少年たちの頑張りも応援してほしいので、可能であればご出席いただきたい、との内容でした。


少年院によっては、保護者との面会ですら難しい施設もあるとの事でしたが、その少年院は当時、年に1度の運動会の際には保護者や関係者を招いていました。


彼の保護者は都合で来院できないとの事、学校長も同様だったので、学級担任の私が名代として伺うことになりました。


正直申し上げて(不遜で申し訳ないのですが)若かった私には好奇心があった事は否定できません。どんなところなんだろう、みたいな。


ところが私の予想を大きく裏切り、お伺いした少年院はとても清潔で温かい場所でした。広々としたグラウンド、狭いけれど綺麗な教室(義務教育をまだ終了していない子供が結構いました。義務教育未終了の子供たちは、午前中は学校の授業を受けるとの事でした。)


その他にも農作業の学習のための畑、情緒を安定させるための陶芸教室など、彼らがそれまで生活していた環境とは大きく異なる、穏やかで、温かい家庭的な環境に当時の私はかなりの衝撃を受けました。


もちろん、とてつもなく高い塀はありましたが…


少年院の先生方ともお話しする機会をいただきました。出院が決まっても、ここにいたい、家に帰りたくない、そういう子供が結構な数いるんですよと言う話に再び強い衝撃を受けました。


そして、転機①が起こります。

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