『夜はもう秋』
夜はもう秋だったよと胸もとのボタンをひとつ外している人
王さまのコップと呼ばれ江戸切子夏のひかりのように照れてる
「てのひらをたいように」が「てのひらにたいようを」になったら必殺技っぽい
精神への攻撃の失敗に備えてトゲトゲしているゲンガーの背中
トランクのなかで終わると覚悟して本は旅行についていくのだ
惣菜の唐揚げかじり出来合いの言葉あふれる液晶を見る
ラップ越しにキスするみたい 添えられて添え返しまた添えられるリプ
平成と令和を脚で踏みつけて吠えているなり昭和百年
ひえきったシュウマイかじる 食品から死肉にもどってしまったかのような
アラサーというハリケーンやってきて以降のわたしと連絡とれない
見せてやるマリオの隠しステージを年上らしいことはそれだけ
マリオってマリオネット指示すればマグマにだってとび込んでくれる
充電はスマホにカンチョーする動き スマホは表情かえずふるえる
ケツなでる 自分で自分のケツなでる ゾワゾワさせる手つきでなでる
へその出る 服を見ているへその出る 服を見ているへそではなくて
【男性向け】シチュエーションボイス再生す抜け毛のように寝ころんだまま
季語である事実をいくら伝えてもひぐらしは鳴く 死ぬまで鳴く
こんな日は397円のアイスじゃないと逆転できない
死にたいと言えば死にたいとかえされて やまびこ これが欲しかったと気づく
デュラハンに憧れてるよう 胸もとに小玉西瓜を抱えて歩いて
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