第5話 【浴衣】魔法少女カステルを語るスレ【花火】
今日はちょっと珍しいお仕事。花火大会の警備……もといゲストとして参戦だ!
会場アナウンスや有料席周りでのトークイベント、魔法を使った演出など幅広い役割が期待されているみたい。
うん。どう見ても俺向きではないですね。このカステルとかいう魔法少女は愛想振りまくのが一番苦手なのだ。魔獣相手に遊んでいるほうが気楽だぜ。
「涼しくてよかったですね」
「よ、夜には雲も消えると思いますぅ」
その点、この後輩達はそつなくこなすだろう。
火村ホノカはレトロな椿柄の浴衣。大柄な椿が目を引く無難なデザインだ。トレードマークであるサイドテールは、編み込んでショートヘアになっている。
ヒマリはクリーム色ベースの清涼感のある浴衣。何の花かはよく分からなかった。髪型は相変わらずの天パだけど、心なしか毛先に動きがある気がする。大粒パールのかんざしも含めてよく似合っていると言える。
自身のイメージカラーに合わせている部分も高得点。
……待てよ、金魚柄のピアスがお揃いだ!! さ、さり気ない仲良しアピールだと!? まさかここまで計算して……!
「せ、先輩。このピアス、ホノカちゃんがくれたんですぅ」
にへらと花が咲くように笑うヒマリ。
あ、あかん。この娘強すぎる。俺を尊死させるつもりだ……!
こんなとき、この無表情ボディは役に立つ。今の俺はニチャアと気持ち悪い笑みを浮かべているが、表面的には涼しい顔をしている。
俺は二人の眩しい姿をそっと脳裏に焼き付けた。焼き付けられた脳が喜んでるぜ!
認めよう。俺は魔法少女が好きだ。
最初はヒーローショーを見るような楽しさだったが、彼女らと関わり合ううちに、その尊さや眩しさに無事脳を焼かれた。てぇてぇなぁ。
俺としてはもう大満足だが、ここからは楽しい楽しいお仕事の時間だ。二人はイベント初参加。ここは頼れる先輩として、魔法少女の仕事っぷりを見せるぞ!
◇
【B級45位】魔法少女カステルを語るスレ【浴衣】
89:名無しの妖精
カステルちゃんがイベント参加なんて夢のようだ
90:名無しの妖精
うおおおお!! 浴衣!! 浴衣!!
91:名無しの妖精
清楚だ!
92:名無しの妖精
殺伐としてないカステルちゃんは久しぶりだー!
例の斧がないだけで雰囲気が違う
93:名無しの妖精
こうして見るとカワイイな
あのバカみたいな大斧がないとここまで印象が違うのか
94:名無しの妖精
斧担いでないと違和感あるな……
95:名無しの妖精
まるで斧がデバフみたいな扱い
96:名無しの妖精
開会式で何喋るんだろう
97:名無しの妖精
めちゃくちゃ硬い挨拶で草
98:名無しの妖精
言い回しが中高年のそれ
お父さんに考えてもらったのかな?
99:名無しの妖精
>>98
カステルちゃんは謎の教養があるからな
過去のイベントでも大人顔負けの川柳を作ってた。
100:名無しの妖精
俺も現地に行けたらなぁ
それか地元のイベントで呼べないかな
101:名無しの妖精
相変わらずニコリともしない
平常運転だな!
102:名無しの妖精
こんな場で無愛想なの大丈夫?
103:名無しの妖精
>>102
そこがいいんだろJK
104:名無しの妖精
カステルちゃんが愛想よかったら何か異常を疑うレベル
105:名無しの妖精
今日は新人二人も参戦か
106:名無しの妖精
「先輩に誘われて」←カステルちゃんが自分から誘ったってコト!?
107:名無しの妖精
ちゃんと先輩してるカステルちゃん可愛い
108:名無しの妖精
後輩誘えて偉い
109:名無しの妖精
なお後輩の方がランキングは高いもよう
110:名無しの妖精
>>109
確認したらマジだった
111:名無しの妖精
カステルちゃん、討伐数は少ない方だからなぁ
学業が忙しいとか?
112:名無しの妖精
単純に討伐以外の点数稼ぎが少ないからだと思われる
113:名無しの妖精
お、屋台を回るのか
114:名無しの妖精
俺も現地に行けたらなぁ
生カステルが見たかった
115:名無しの妖精
>>114
食べ物みたいに言うなよ
116:名無しの妖精
みんなカステルについていくから大移動になってるな
不思議そうに振り返るカステルがツボ
117:名無しの妖精
>>116
自分の人気を分かってないカステルちゃん可愛い
118:名無しの妖精
「え、なんでみんな来るんですか」って顔してるwwww
119:名無しの妖精
カステルちゃんが選んだのは射的!!
120:名無しの妖精
男子っぽくてイイね
121:名無しの妖精
これは意外な選択
122:名無しの妖精
全然倒れねぇ!
123:名無しの妖精
屋台の射的ってこんな感じだよね
コルク銃を撃つためにお金を払ってる
124:名無しの妖精
全滅してて草
125:名無しの妖精
収穫なしかぁ
126:名無しの妖精
「はい」じゃないがwwww
127:名無しの妖精
安定の無表情
これ放送事故だろ
128:名無しの妖精
情けのお菓子
おじさんの優しさが染みるねぇ
129:名無しの妖精
戦利品をカメラに見せるカステルちゃんカワイイ
130:名無しの妖精
次は金魚すくいか
意外とアグレッシブだな
131:名無しの妖精
人が多すぎる
これがカステルの人気か
132:名無しの妖精
リベンジだな
133:名無しの妖精
……は!?
134:名無しの妖精
???
135:名無しの妖精
何が起きた
136:名無しの妖精
気づいたらお椀に金魚が増えてた
137:名無しの妖精
目にも留まらぬスピードなんですがそれは
138:名無しの妖精
魔法少女のフィジカルでごり押してるだと!?
139:名無しの妖精
だから「はい」じゃないがwwww
140:名無しの妖精
手元がブレたかと思ったら金魚を掬ってる……
141:名無しの妖精
カステルちゃん近接系だしこれくらいは当たり前なのか
142:名無しの妖精
よく分からんがすごい
143:名無しの妖精
楽しそうで何よりだな
144:名無しの妖精
カステルちゃんの可愛さが世間にバレる……
145:名無しの妖精
>>144
かわ……いさ……?
あの不機嫌フェイスに何を感じたのか
146:名無しの妖精
※144は訓練されています
147:名無しの妖精
>>145
不機嫌ではないぞ
ただ無表情なだけで
148:名無しの妖精
あの仏頂面は初見だと勘違いするよねぇ
149:名無しの妖精
>>148
だからファンが増えないんだよなぁ
カステルファンは少数精鋭
150:名無しの妖精
今後もメディア露出が増えるといいな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます