八百長
迷いの森 油断大敵の洞窟目の前
「ふぅ〜 ただいま」
「ただいま戻りましたぁ〜」
「ンン! ヒサメ オカエリ オカエリ」
「おう ただいま」
ゴブリンが待ってくれていた。
ダンジョン内部
「おーいダンジョンコア、依頼もぎ取ってきたぞー 八百長はどうすればいい?」
「おお久しぶりだな被鮫とスワームプリンセス。」
「被鮫さんおかえりなさい、もう我慢できません、フレンチトースト作って下さい!」
ダンジョンコアとヴィーノがやって来る。
「それよりも八百長の準備とかの方が、」
「依頼もぎ取ったなら時間はあります、作戦はスワームプリンセスに伝えてその間フレンチトースト作って下さい。」
「わかったわかった押しが強いな、作るから材料持ってきてくれ。」
「はいもうすでにここに」
ヴィーノは材料の山に指をさす。
ガチャガチャ ジュージュー
「はいよ フレンチトースト」
完成した料理をヴィーノに出す
「わぁ パクパクパク んんん♡ 美味しいです、久しぶりに食べるとさらに美味しい。」
ヴィーノが感想を述べているとスーワが戻って来る。
「被鮫さん〜作成聞いてきましたぁ」
「おう何だったスーワ。」
「なんか普通に装備を森の中かつダンジョンから離れたところにぃさも戦闘しました風に荒らしておいておきぃ他の人も連れて見つけるだけみたいですぅ」
「八百長って言った割に何か普通だな。」
「普通でもいいだろう、あと被鮫スーワってスワームプリンセスに名前をつけたのか?」
ダンジョンコアが睨みながら聞く。
「あ うん 冒険者ギルドでなんやかんやで名前が必要で。」
「それはいいんだが、ヴィーノの目の前で言うなようっかりネームドにしたらめんどくさい、いやまあスワームプリンセスは強いからネームドにしてもいいんだが。」
「あっ被鮫さんと、スワームプリンセスちゃん、いやスーワちゃん作戦のことなんだけどさ。」
ピカーン
その時スーワの体が光り始めた。
「被鮫!!」
ダンジョンコアが声を荒げる。
「ごめんごめん」
「最初のネームドはオークにしようと思っていたのに!!」
「うわ、それはまじでごめんオークさんのほうが良かったよな。」
オークの名を残聞いて被鮫は反省する。
「しかたないせめて、今名前を考えよう オーキン? ラビリンス? ファースト?うーむ」
「俺はオークボとか考えてる」
その時ヴィーノが被鮫の発言に反応する
「オークボ?って何ですか?」
ピカーン
その時どこかで光る音が鳴り響いた。
「...」「...」
「被鮫貴様!!」
「ごめんなさい誠にごめんなさい、オークさんの名前をそんな風に決めてしまい。」
「ダンジョンコアサマ ナンカオレ ヒカッタケド ナニ?」
奥の部屋からオークいやオークボがやってきて、光った理由を尋ねに来た。
「それは俺のせいでオークさんの名前がオークボになりました。」
「ほんとうにすまないオークこいつ殺しとくから。」
「ソノナマエハ チャント カンガエテツケタノカ?」
「まあ、うん世話になった人で大久保って人がいてオークさんにも世話になったから。」
「ジャア オークボ デイイ チャント カンガエテツケタノナラ ソレデマンゾク」
「本当にいいのかオーク、いやオークボ」
「アア ソレニ スーワノ ナズケモ ヒサメダロ イッショデウレシイ」
「君がいいのならそれでいい、被鮫、オークボが許すから私も許すが次はないぞ。」
ダンジョンコアが被鮫をにらみつけ忠告する。
「ありがとうございます」ペコリ
「まあ話を戻そう被鮫達は一度戻って誰でもいいから、一緒に依頼を遂行しろその間私たちはゴブリン達と一緒に、ここから離れたところに冒険者の装備などおいて周りを荒らす、後はそこを地図に書くから適当なタイミングでそこにこいわかったな?」
「了解」
「あとフレンチトーストを作り置きしてくれ。」
「あっ、うん 了解」
ガチャガチャ ジュージュー
「ふぅ、これでフレンチトーストも作ったし街に戻って適当なやつ…まああの正義感強いやつでいいか、そいつ連れて八百長するだけだな、行くぞスーワ。」
「あっ私はぁ 装備を置いた場所の地図をもらっていくので先に行っててくださぃ あとで合流しますぅ」
「わかったけど俺がどこにいるかわかるか?」
「料理してくれれば匂いでわかりますぅ」
「わかったじゃあ行ってくるわ。」
「いってらっしゃぃ〜」
被鮫が1人で街にいき検問を通り冒険者ギルドに着く。
「次の方ー あれ 被鮫さん? 依頼に向かったんじゃ?」
「いやー、向かったんですが少し決闘した人たちに悪いと思い一緒に依頼を受けるか聞きにきて。」
「ヒイロさん、とトーシさんのことですねでしたら食堂にいますよ。」
「そうなんですね、ありがとうございます、でわ」
ガヤガヤ ワイワイ
「いやー決闘面白かったな、特にヒイロが倒されるのが。」
「それな、あの正義バカが油断されて倒された面白かったぜ。」
ガハハハ
「大丈夫ですか、ヒイロさんあんな人たちの言葉なんて聞き流して下さい。」
「そうだぜヒイロ?だっけかスーワに負けたけどやり方くっそ汚かったし。」
トーシと被鮫がヒイロを慰める
「ああそうだな、ってお前どの面下げてここにい。」
「ようヒイロさっきは悪かったな、怪我は大丈夫か?」
「ああおかげさまでポーションは、ありがとうないくらだ?払うよ」
「いいよいいよあれ自作だから、ほぼタダみたいなもんだし。」
「あれを自作したのか!?かなり効果が良かったぞ、だったら銀貨3枚やるこれで貸し借りなしだ。」
驚きつつも袋から銀貨を出す
「えっ、それそんな貴重なのか?俺ポーション納品で3個で銀貨2枚とかで納品したんだが。」
「なっそんなことも知らんのか?」
「まあまあそんなことは置いといて話があるんだ、トーシってやつも連れてな俺がお前らからとった依頼一緒にするかって話をしにきたんだが。」
「????? わざわざ僕らからぶんどったのに一緒依頼とはどういう風の吹き回しだ?」
ヒイロは困惑する。
「それは詳しくは言えないけど、俺らは依頼を受注際できれば良かったんだ報酬はやるから一緒にやらないか?」
「報酬はどのくらいくれるんですか?」
「全部でいいよ俺は戦えないから、裏方で色々するだけだからなその代わり戦闘はお前らに任せる。」
『全部!?』
二人が驚きハモる
「なあお前貴族の使いかなんかか?調合スキル高いみたいだし世間知らずだしで。」
「まあそんなところだ命令されて、依頼さえ受ければこっちはいいいからな報酬は全額やる。よ」
「そうかまあお前らと動くのが少し気に食わないが、そう言うことなら一緒に依頼を受けよう。」
「はい、全額もらえるなら私もいいです。」
「決まりだな じゃあ迷いの森へ行こう。」
被鮫はヒイロとトーシを連れて街を出て迷いの森へと歩んでいく。
トコトコトコトコトコトコ
「なあ、そういえばスーワちゃんはどうしたんだ一緒じゃないのか?と言うか勝ったからって奴隷は殴るなよ。」
「殴らないねぇよ、あれ咄嗟についた嘘、スーワとは普通に仲間だよ。」
「そうなのか良かった、彼女は不当な扱いは受けてなかったのだな」
ヒイロはそっと胸をなでおろす。
「そうだぞ、あと彼女は先に森に行かせてある、あとで合流するつもりだ。」
「そうかじゃあ、僕達は冒険者の行方を探そう。」
「あのー私1つ冒険者達の行方の予想があるのですが。」
トーシが手を挙げる
「どこだ、えーとトーシだよな。」
「ひぇ はぃそうですぅ、えーと予想はこの森ダンジョンがあってそこにいるのではないと思いまして。」
被鮫に怖がり少し震える。
「ダンジョンか、確かに中に入ったのなら痕跡は残らないが、外に野営跡などがあるかもしれん行こう。」
行こうと決めた矢先被鮫は口を出す。
「あーダンジョンならすでにスーワに行かせてあるから別のところ探そう、たとえばそのダンジョンから離れたところとか。」
「?ダンジョンをすでに探索させてるなら向かいに迎えに行ったほうがいいんじゃないか?」
「はい、それにダンジョンから離れたら合流が難しくなります。」
2人が当たり前のことを言う
「あー大丈夫だよ大丈夫、えーとほらスーワは強いしすごいから1人で大丈夫だし、鼻が効くから俺の匂いを辿ってこれる、狐の獣人だって知ってるだろ。」
「まあ確かに強かったな、まあ長く一緒にいるであろう君が言うならそうしよう。」
「でしたら湖が少し離れたところにあるので、そこに行きましょう!」
「いいねそうしよう」
スタスタスタスタ
3人は湖に向かって歩く
「ここが湖か綺麗なところだな。」
「ですねー」
「ここに野営後をや、足跡ないか探すぞ。」
「了解」
「わかりました」
ガサゴソ サワサワ
「痕跡ないなー」
「ないですね」
「ああないな」
グー
その時ヒイロとトーシのお腹がなった。
「何だお前ら腹減っているのか。」
「まあな、決闘のあとポーションはもらったがいかんせんスーワちゃんがかなり強くてだな。」
「それはすまん」
「時間がなかったんですよね、治療に専念してて。」
「大丈夫か?」
「怪我も腹も大丈夫だ干し肉持ってるから少し早い昼飯にしよう。」
「はい」
そういい2人は荷物から干し肉を取り出すが…
「いや、ここ湖だから魚いるんじゃね?とろうぜ」
「だが料理道具はあr」
被鮫は声を被せて
「あるぜほら」
「...そうか」
「この辺どんな魚がいるんだ?」
「エルダーバスとかあゆあゆ、とかセーギーサーモンとかそういうのじゃないですか?」
「...了解 バスにあゆにサーモンね。」(何で湖にサーモンいるんだよ。)
「とりあえず何か適当なの獲ってくんね?料理してやっから。」
「はぁ、仕方ないなうまいものじゃなきゃ承知しないからな。」
ヒイロは渋々魚を取り始める。
「取れたぞあゆあゆだ。」
「わぁあゆあゆ美味しくてすきなんです。」
「あゆあゆってまんま鮎だな、じゃあ料理するか。」
「まずは腹を切って内臓を出して、血合を削ぎ落として中を湖の水で洗う、そして水を拭...風魔法みたいなの誰か使える?」
「えっえーと私風魔法使えます。」
「まじかじゃあこれ中乾かして!」
「ひぃわかりましたわかりました。」
大きな声でしゃべった被鮫に少し驚きつつ、風の魔法で水気を取った。
「そして乾いたから串で刺して焼く、いい色合いで回して最後に塩を振って...ほい完成あゆの塩焼き。」
「おおーうまそうだな」
「美味しそう」
「でわお先に頂きますと パク うんうまい 皮がパリパリで中がほろほろ塩も効いててうまい、キャンプみたいだな、なんか。」
「うまいな皮が好きだ。」
「美味しい、中に内臓なくて食べやすいです。」
「なぁ、えっと被鮫だよな。」
「そうだよ被鮫だぜ。」
「お前調合スキルと、料理スキルLVなんだ?」
「調合がLV5で料理がLVよn」
『料理スキルがLV5になりました』
「今5になった」
『高っもう半分で最高LVじゃん。』
「おおーハモったね」
「被鮫はどこの貴族のお抱え料理人か、調合士なのか?サイスタ卿?ラスエン卿?」
「あーそれは秘密だ。」
「そうか最初奴隷に手を挙げ人にいちゃもんつけるクズだと思ったが、少し見方が変わったよ、すまないな。」
「そんな風に思われてたのか...」
ガサゴソ カササ
その時近くの草むらから音がし、ヒイロとトーシが身構えた。
「誰だ」
「誰ですか」
「あっ こんにちわぁ スーワですぅ」
草むらの中から手を挙げたスーワが飛び出してきた。
「スーワちゃん本当に合流した!」
「すごいですね」
「だろうちのスーワはすごいやつだぜ。」
スーワは魚に近づきご飯をねだる。
「ご飯もらってもいいですかぁ?」
「おうお前の分もあるよほら。」
被鮫は地面に刺さっていたあゆあゆを抜くと、スーワに渡した。
「パクっ んん 美味しいですぅ パリパリでふわふわさすが被鮫さん」
「ありがとな。」
「えーとスーワちゃん、ダンジョン方面見てきたんだよねどう何かあった?」
「え〜とダンジョン内部と周りを見ましたが何もありませんでしたぁ」
「そうかじゃあダンジョンを中心として更に離れた外周を見て回ろう。」
「その外周ってここも含まれる?」
「まあ含まれるよ」
「オッケーじゃあ腹ごしらえも済んだし調査続けよう。」
「はぃ」 「わかった」 「わっわかりました」
被鮫、スーワ、ヒイロ、トーシは調査を開始し沼に行ったり。
「うわっ最悪、服についた。」
「気をつけろよ。」
洞窟の中を確認したり。
「キキーキキー」
「きゃーサックバットの群れ!!」
「おおおお懐、最近だけど」
狼に襲われたり。
「うわぁ 『スラッシュ』 『パリィ』 『スラッシュ』!!!」
パン ドゴォ グチャァ
「大丈夫ですかぁ被鮫さん?」
「失礼だけど弱いね。」
「顔に似合わず弱いんですね。」
開けたところにも探しにきた。
「...何もないな」
ひと通り探した被鮫達歩いてたらスーワが耳打ちしてきた。
(被鮫さんこの辺がぁダンジョンコア様が装備を置いたところです)
(わかった)
「ん 何かあそこ光が反射してないか?鎧かな?」
「うん? 本当だな、ここか?」
ヒイロとトーシが周りを漁る。
ガサゴソ
「たったくさんの装備、戦いの後間違いありませんここで冒険者パーティは襲われて死亡し、死体はゴブリンか狼に食われました...」
「...」
「そうかまあ、残念な結果だったが依頼はうまく行ったんだみんな元気出せ。」
「そうですよぉ みなさん悲しんでたら死んだ冒険者達も悲しみますよぉ」
2人が慰める。
「...それも、そうだな、ありがとう被鮫、スーワちゃん。」
「じゃ証明のため遺品をギルドで渡して依頼は終わりだな。」
「じゃあ帰りは私トーシさん ヒイロさんが戦うのでぇ 被鮫さんは遺品を持ってくださぃ」
『了解』
「ふぅう 疲れたようやくギルドについた。」
「お疲れ様ですぅ被鮫さん」
「ああお疲れ」 「おっお疲れ様です」
「次の方~ あっヒイロさんたちと、被鮫さんとスーワちゃん依頼は終わったんですか?」
「はっはい終わりました、被鮫さんが持ってるのは遺品で」
ガン! 「ふぅ重かったどうぞ遺品です」
大きな音を立てながら遺品をカウンターに置く。
「そっそして行方のことですが、迷いの森の開けたところを右に行った付近にありました、そして死亡しており死体はゴブリンか狼に食われています。」
「…わかりましたお疲れ様です、報酬の銀貨50枚ですどう分けますか?」
「全部ヒイロとトーシに。」
「えっよろしいのですか?」
「ああ」
「でわこちら報酬の銀貨50枚です。」
受付嬢が困惑しつつもヒイロたちに報酬を渡す。
「ありがとうございます。」(本当に全額くれた)
「じゃ手伝ってくれてありがとなヒイロ、トーシ俺らは帰るわ。」
「ありがとうございますぅ」
「ああこっちこそまたな。」 「はっはい また.です」
被鮫とスーワは別れを告げダンジョンに戻る。
「ただいまー」「ただいま~ですぅ」
「おかえり被鮫 スーワ 作戦はうまくいったか?」
「おうよ、うまくいったぜ」
「それはよかったこれで安泰だな。」
「マジでうまくいくとは思わなかったけどな…これからは何すんの?」
「今後こんなことがないようにダンジョン拡張にいそしむぞ。」
「オッケーじゃあ壁採掘すればいいんだね、とりまもう遅いしつかれたし寝るわおやすみー」
。」
「はぁ わかりました」
ゴリゴリゴリゴリ
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ヒイロ
サイスタノ街で冒険者を営む男 16歳
職業は剣士で 火力が高く防御が低め
せいかくは優しくて 正義感が強い
今後出ないかもしれないし出るかもしれないそんなキャラ
名前の由来はヒーローから ヒイロ
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