カプラ王国の地理解説

南東大陸

世界を巡る海流の中央部に位置する大陸を中央大陸とし、その南東にあるため南東大陸と呼ぶ。


南東大陸の概要

中央に大山脈地帯と呼ばれる山脈から成る地域があり、その周りに高原、平原が広がる。南部は乾燥地帯が多く、全体的に温暖な気候。


カプラ王国

南東大陸南部に位置し、中央の山脈地帯から海岸線までを支配している。西に魚人の国であるセメク国、南西部に海を挟んで鯨人族の住むトセリオ島、北部の大山脈地帯付近には鳥人族の村々があり、世界的にも珍しい三種の獣人族と住処を争う国。

西部から国王領付近までは比較的湿潤した気候で農作物の収穫量も多いが、国王領から東北地方にかけては強めの乾燥地帯が広がっている。

国王領を中心に北東から時計回りにソグラ領、レメク領、エスキル領、アイハン領、サグエル領の配置。特にサグエル東部とソグラ領全域、レク領西部は乾燥が強い。


各領地の特色

国王領(クルトゥク領)

東部には乾燥地帯があるものの、乾季でも多少雨が降るため比較的農作物に恵まれる。

 領内には川も多い。領民は施しを受けやすい立場で、日和見主義的な部分がある。また、王族を見る機会も多く、ミーハーな気質がある。



ソグラ領

全体的に乾燥地帯が広がっており、また周囲を山に囲まれた高地にある。領内は坂道も多く高低差が激しい。また、北部に住む鳥人族と東部高原に住むアルマク人と呼ばれる遊牧民と頻繁に衝突を繰り広げる。

 山羊や馬に乗り慣れており、どんな細い山道でも平気で移動する。戦慣れし、どんな場面でも即断即決、また騎兵技術の高さから国内最強と言われる。

 また、ソグラの男は荒っぽいため男ばかり生まれると噂されているが、実は愛情深い一面があり、歴代のソグラ領主夫妻はラブラブすぎるため男ばかり生まれているということはあまり知られていない。


レメク領

 初代国王の最期まで寄り添い、生きたまま共に墓に入ったと言われる女傑の末裔。逸話もさることながら、とにかくプライドの高さでも有名。

 領地は北部が乾燥した山岳地帯、南部は丘陵地帯となる。特に寒くなる雨季の間、アルマク人との衝突が多い。しかし、ゴロム平原と呼ばれる隊商が頻繁に通る地域にも面しており、恩恵を受けることも多い。

 自分たちを国王の犬だと思っている節がある。彼らに裏切られるとしたら余程国益を損ねる国王がその座に着いていると判断されたときだろう。


エスキル領

 カプラ王国国教会の総本山。国教会の最高指導者をエスキル領主が務めることになっている。公平、公正を求め、潔白さを好む。

 比較的湿潤した気候に恵まれ、隣接する商業地域の恩恵を受ける。干ばつの際に真っ先に救援物資を出してくれるが、味が薄いと文句を言われがち。

 また、議会ではあまり持論を語らない。

 信仰心が強く、綺麗好きな領民が多い。


アイハン領

 国内の塩をほとんど生産している。岩塩の採掘場と塩川の両方を有する非常に裕福な領地。

 また、この領の南部にはトセリオ島と呼ばれる鯨人族の島があり、友好的に実効支配している。

 商売人気質な領民が多いが、魚人とはあまり仲良くないらしい。


サグエル領

 南部は湿潤地帯、北部は乾燥した丘陵地帯だったが、鳥人族を支配することになって一気に領地が広がった。本当は要らなかったらしいが、ソグラ領からの提案が「ほっとけぇ!」だったので尻拭いする羽目になった。

度々干ばつ対策と魚人族との小競り合いの対策に追われる。

 ソグラ軍が実力と自信で成り立っているとしたら、サグエル軍は緻密な軍略と一人ずつの意識の高さで成り立っている。また、一糸乱れぬ行進が、歩兵の硬さに繋がる。



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