(3)への応援コメント
三話目で、アイちゃんとカオルちゃんがまた出てくるのかも……と覚悟はしておりましたが、これほどの狂乱が巻き起こるとは思いがけなくて、ドキッとしました……!
ラストのソラちゃんも、変貌したというより、元々が危うい均衡で保たれていたものが、ミケの存在がきっかけで崩れたように感じました。さながら、水の表面張力が結界するように……渇きは、潤さなくては生きていけないけれど、満たしても滅びに向かう要素は消えないのだなと、ラストを拝読して思いました。とても読み応えがありました!
作者からの返信
ゆずこさん、コメントありがとうございます。
「覚悟はしておりましたが~ドキッとしました」のお言葉、とても嬉しいです!
たとえ潤いを得ても、渇いていたという事実は消えません。
ソラは親からもアイちゃんカオルちゃんからも(悪気なく)傷つけられてきました。そういう存在に対して、きっと恨みがあります。
あまり語りすぎると想像の余地を奪ってしまうかもしれないので口をつぐむのですが、ゆずこさんからいただいた感想全部ににっこりしております^^*
楽しんでいただけたようで光栄に思います!
(3)への応援コメント
ほっこりしながら「サイコホラー……?」と読み進め、3話でやられました(´;ω;`)
ひえぇ……しかもミケ本人というよりソラちゃん……!
ソラちゃんの中に巣食った寂しさが好奇心と掛け合わさってこうなったのかなと思いました。
続きを想像するとむちゃくちゃ怖い……ここで終わるところが絶妙です。
そして震える声のミケがかわいいと思ってしまった私……。
きみどりさん、ありがとうございました。
作者からの返信
未来屋 環さん、コメントありがとうございます。
自分としてはジャンルは現代ドラマでも良いと思っているのですが、苦手な方が避けられるようにと思って、ホラー・レイティングあり+サイコホラーのタグ付けとしました。
「続きを想像するとむちゃくちゃ怖い」のお言葉、すごく嬉しいです!!
「震える声のミケがかわいい」もありがとうございます。直視するのが憚られるけど、ついつい見ちゃう……みたいになってたら良いなと思います。
こちらこそ、お読みくださりありがとうございました!
(3)への応援コメント
持たざる者の孤独と言うのはいかなる年代にもあって、その孤独という渇きを知らない人にとってそれは理解不能なものなのでしょう。
それゆえに幼い心であっても負の感情が堆積し、自らの孤独を癒してくれているはずの相手であっても無性に苛立ってしまう。そこには他者に配慮する自分への苛立ちもあるのでしょうが。
そんな苛立ちを抱えた主人公にとって河童の友人は自我を持っていながらも、幼心から見ても純真無垢で、自らのすべてを吐き出せる相手だったはずです。そのために、彼女は彼との遊びに渇きが癒えたことを覚え、自らの意思のままにならない相手には憤懣を抱いたのだと思います。
この憤りは自身の暴力として直接的に発露されますが、最終的に血を与えられた彼の間接的な暴力によって消滅する。その場面を見ていた彼女は、持っている者が持たざる者の前で倒れる様を見て笑い声を上げる。
人間は、年齢の大小に問わず相手の痛みを考えられず、自らの欲求が叶えばそれに満足してしまいます。
そうして、この後にやってくるのはさらなる充足のための欲求です。主人公にとってそれは渇いていた無償の愛情を代替的に潤すことであり、彼を自らで染め上げることだったのでしょう。
幼い少女であっても、歳を重ねた大人であっても自らの渇きを癒すためには相手を無意識的に犠牲にしてしまう。そんな人間のおぞましい欲求が見事に描かれていた作品でした。
素敵な作品を読ませていただきありがとうございました。
作者からの返信
鍋谷葵さん、コメントありがとうございます。
孤独や苛立ち、愛情といったものに目を向けてくださったこと、そして、純真無垢やおぞましいといった言葉をいただけたこと、とても嬉しく思います。
作者がいろいろと語るとそれが物語の「正解」となってしまいかねないので控えさせていただくのですが、こんなにも拙作に向き合い、丁寧で素敵なコメントをいただけたこと、とてもとても幸せです。
この度はたくさんの心と時間を注いでくださり、本当にありがとうございました!
(3)への応援コメント
きみどりさま
こんにちは。
なるほど、タグの「サイコホラー」に納得です。
ソラちゃんはアイちゃんもカオルちゃんも嫌いだったのですね。嫌いだけど、ひとりよりはいいから、ふたりが遊んでいたら入れてもらう。でも別の、もっと大切な友達ができたなら、もういい。たしかに子供ってそんなものかもしれません。口に出して自分の思いを相手に伝えるには、自分の心に余裕がないと難しいでしょう。ソラちゃんは家でも孤独で、児童館でも決して居心地が良いわけではなく、あと一押しされたら押し殺していたものを抑えていられなくなるくらい、追い詰められていたのですね。
ミケがソラちゃんの激昂に呼応するように豹変してしまったのも印象的でした。
読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
佐藤宇佳子さん、こちらにもコメントありがとうございます。
タグに納得といっていただけて嬉しいです^^
私としては現代ドラマでも間違っていないと思うのですが、あの終盤なので、苦手な人は避けられるように、とホラー・レイティングありの設定にしました。
アイちゃんカオルちゃんが「三人グループ」だったら、また話は違ったのかもしれないなと思います。女子の奇数グループは1人余る、と聞くので。
二人の性格的にも相性が良くなかったとは思いますが。
ソラの激昂についても触れていただけて大変嬉しいです。
ソラとミケはこの後どうなるんでしょうね。
こちらこそ最後までお読みくださり、ありがとうございました!
(3)への応援コメント
交わらない感覚と価値観。
それが満たされるなら、見た目とか種族とか、そんなのどうだってかまわない。
大切な友を傷つけられたその激情は、柵なんか簡単に粉砕しましたね。
普通なら恐怖を感じるのでしょうが、ソラにすっかり感情移入していた私は、拳を振るう彼女を思わず応援しましたw
血を与えられると狂暴になっちゃうみたいだけど、彼女にとってはそれも些細な問題。血を分けてあげようという気持ちはとても自然なものですね。ミケはちょっと嫌がるかもしれませんけど💦
不思議で引き込まれる物語でした✨
作者からの返信
天川さん、コメントありがとうございます。
ソラに感情移入!嬉しいです!
子どもの世界は狭くて、時に残酷です。仕方のないことでもあるのですが。
ソラはずっと寂しかったので、アイちゃんカオルちゃんのあの日この日の言葉は到底受けいれられるものではありません。
この後のソラ、そしてミケも。
家に帰って血のやり取りをしたら、どうなっちゃうんでしょうね。
子ども同士の不思議な交流。楽しんでくださり、改めましてありがとうございました!
(3)への応援コメント
ラスト、ぞくりとしました。
孤独を抱えたソラちゃんと、取り込んだものに染まってしまうミケ。
他の子には理解してもらえない孤独も、ミケなら埋めてくれるし、自分の好きに染めることもできるかもしれない……
奇妙な依存関係が始まりそうで、この先のことを想像して、ちょっと苦しくなりました。
お母さんも、決してソラちゃんを放置しているわけではないでしょうけど、母娘の間に溝ができてしまいそうです。
その上で、ミケとのことがバレたら……(><)
この時期らしい題材で、いろいろ考えさせられるお話でした。読み応えありました!
作者からの返信
すずめさん、コメントありがとうございます。
一応ホラーに設定してるので、ぞくりとしたと言っていただけて嬉しいです!
お母さんもちゃんと愛情をもった上でいろんなことをたくさん頑張ってると思うのですが、その子によって感じ方も求める度合いも違うし……難しいなぁと思います。
ミケとの出会いが良い方に転がればよいのですが、このままだと心配です。
見えにくいからついつい無いことにしちゃいがちだけど、経済格差とか、夏休み中の学童や昼食の問題とか、普通にあるので……実はそれが一番怖くてつらかったり。
読み応えある「夏」が書けていたようで良かったです!
(3)への応援コメント
ネグレクトを受けてるソラちゃんは実は幽霊で、みたいなありきたりな展開を予想してたら、河童が出てきてあれっとなり、最後のバイオレンス!
完全に裏切られて面白かったです。
最後の教訓めいたところがやけに説得力あって、そこも怖かった〜。
堪能しました。
作者からの返信
月井 忠さん、コメントありがとうございます。
完全に裏切られて面白かった、のお言葉嬉しいです^^*
バイオレンスです!
食べたものが吸収されて肉体になるわけですけど、生き物を形作っているのはどうやらそれだけではないようです。
怖かった、堪能したのお言葉もとっても嬉しいです。読んで楽しんでくださり、ありがとうございました!!