日々

さらさらと砂が落ちていくように

ふわふわと綿毛が飛んでいくように

ぽつりぽつりと雨粒が滴るように

何かに逆らうことのないように

ただただ流れに身をまかせて

日々をたゆたうことができたなら

心を死なせずに生きられるだろうか


たゆたうだけの日々ならば

心が死ぬこともない

けれども錆びたように鈍くなっていくだろう


ときには陽を浴びて

ときには雨に濡れ

ときには風を感じて

日々に触れていたら

心は満ちるのだろうか


朝の光を受けながらそんなことを考えた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る