朝はそこに

りお しおり

朝はそこに

朝はそこにいる

ただそこにいる

夜と朝のあわいに佇んでいるわたしを

ただ待っている


夜の闇はやさしくて

わたしはそこから動けずにいる

けれども朝に憧れてもいる

光の世界は眩しすぎて

足がすくんで動けない


それでも

朝はそこにいる

ただそこにいて

ずっと待っている

わたしをずっと待っている

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