模様(和風)編 アンサー

 構造は単純だけど、涼しげで可愛らしい水ヨーヨーのあの模様。

 実は水ヨーヨーのあの模様、ちゃんと名前があるそうです!



「ドレミ」

伝統的な水ヨーヨーの模様。

線は「小波」、点は「ポチ」というのだとか。



「小波」だけ、「ポチ」だけのヨーヨーもありますよね。どれも好きです。

 というわけで薄井氷さま、大正解です!! すごい!

 薄井氷さまはほかのヨーヨーの柄もあげられていますので、気になった方は前回のコメントをチェックしてください。今は色んなものがあるんだなあ。



 「キッシーズ」の「水ヨーヨーの歴史と今」によると、初めての水ヨーヨーは1933年(昭和8年)に出来たらしく、縁日に登場したのは戦後(1948年)のようです。

 テキ屋ではゴム風船は「チカ」と呼ばれており、水ヨーヨーは「水チカ」とも呼ばれていたそうな。めっちゃ儲かっていたみたいです。


「1933年(昭和8年)」

ヒトラーが首相に就任。日本が国際連盟から脱退。これが第二次世界大戦へ続くことになる。


 こうして見ると、水ヨーヨーというのは戦争と深い関わりを持つのですね。

 そそもそもゴム風船自体、日露戦争後(1905年)に一般的に広まって、大正に入ると工場も出来て海外に輸出してたみたいです。

 その頃は「風船玉」と言われていて、青空文庫で小川未明の『風船球の話』、大町桂月の『風船玉』、原民喜『おふくろ』に、「糸を離したら空へ飛んでいくゴム風船」の描写が見れますね。え、中の空気ヘリウムガスなのこれ?


 大正時代、ゴム風船が普通にあったなんて意外でした。大正ロマンをテーマにした漫画で、ゴム風船が登場したことあったかな。あったら教えてください。

 大正ロマンにゴム風船……出してみたい。



 そう言えばドレミの模様、着物の柄にも似ているのあったよなと思って調べました。



「露芝」

重ねた半月形に丸い玉を置いた文様。風にそよぐ芝が露にぬれた様子。

戦国~安土桃山時代に登場、江戸時代には能装束になった。夏の着物に用いられる。


 ドレミといい露芝といい、上手く言えないけど涼しげでいいなあと思う文様です。笹の葉に飛ぶホタルみたいにも見えます。

 皆さん、お好きな文様はありますか? あったらコメント欄にお願いします!

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