Episode3 お泊まり会?
ジョン「お風呂気持ちよかったー!」
マーちゃん「ジョンも上がってきたか、じゃあご飯にしようぜ!」
コムロ「クリックさんの手料理、何気に初めて食べるな」
ジョン「前回はマーちゃんが作ってくれたんだよね?」
マーちゃん「あぁ、ギールの墓を建てた時のパーティか?たしかにあの時は俺が作ったな」
ジョン「あの時も結構美味しかったけどクリックさんの料理はどんな感じなんだろ?」
マーちゃん「クリックの料理は俺より美味いと思うぞ!たしか10年くらい料理教室に行ってたらしい…」
コムロ「それは期待できるな」
クリック「お待たせしましたー、たくさん作りましたのでいっぱい食べてくださいね😊」
コムロ「ありがとうございます、では、いただきます」
ジョン「いっただっきまーす!」
コムロ「これ美味いな」
ジョン「コムロさん!これも美味しいですよ!」
マーちゃん「俺のお気に入りはこれだ、ちょっと癖のある味なんだがこれが意外とハマるんだ」
ジョン「マーちゃんいいなー、こんな料理が美味しい奥さんがいて」
マーちゃん「そうか?まぁ料理が上手い人はどこにでもいるがクリックの料理はリリーナ様公認だからな!」
クリック「マーちゃん、ちょっと恥ずかしいですわ」
30分後
コムロ「ごちそうさまでした。クリックさん、美味しい料理をありがとう」
クリック「いえ、おなかいっぱいになりましたか?」
コムロ「もちろんだ」
マーちゃん「ジョン?あんまり無理して食べるなよ」
ジョン「だい…じょうぶ、あとこれだけ食べたら…」
コムロ「だから無理するなって言ったのに」
ジョン「いや、あまりにもクリックさんの料理が美味しくて…」
クリック「まだあと6日間滞在するのですからそんなにいっぱい食べなくても大丈夫ですわよ?」
ジョン「あ、そっか!1週間滞在するの忘れてた!」
マーちゃん「全く、ジョンらしいな」
コムロ「だな…」
マーちゃん「ご飯も食べたことだし、お前らの部屋を案内するぜ!」
ジョン「ついにコムロさんと2人で過ごすときが来るのですね!」
コムロ「その言い方ちょっと気持ち悪いぞ」
ジョン「だって今まで2人2部屋だったじゃないですかー!」
ジョン「だけど今回ば2人で1部屋、まるで修学旅行みたいですね!」
コムロ「たしかにそうだな」
マーちゃん「なんかこの家が狭いみたいな言い方してないか?」
ジョン「そんなこと言ってないよー!」
マーちゃん「言ってなかったらいいんだが」
マーちゃん「よし、着いた!ここがお前らの部屋だ!この家で1番広い部屋を貸してやる!」
ジョン「広ーい!20畳くらいはあるかな?」
コムロ「枕投げとかできそうだな」
ジョン「コムロさんそんなキャラでしたっけ?」
コムロ「ちょっとテンションが上がってるんだよ」
マーちゃん「またなんかあったら言ってくれ、すぐに向かうから」
マーちゃん「じゃあ俺は下に行くから」
ジョン「はーい!おやすみなさい!」
マーちゃん「ん、おやすみ」
コムロ「マーちゃん、やっぱりいいやつだよな」
ジョン「どうしたんですか?急に」
コムロ「いや、ふと思ったんだ」
ジョン「マーちゃんとは付き合いが長いですけど僕が小さい頃は今ほど優しくなかったんですよ」
コムロ「そうなのか?詳しく教えてくれ」
ジョン「マーちゃんは元々商人ではなかったんです。サラリーマンをやっていたんですが営業不振でクビになっちゃって、そしてたまたま歩いていたギールさんに声をかけられ、暇そうだった僕に商店を一緒に作ってほしいって言われたんです」
コムロ「ほう」
ジョン「店を始めた当初は慣れていなかったのか今みたいに値下げなどをしていなかったんです。ですが、ギールさんがお店に来る時は絶対にりんごをプレゼントしていたんです」
コムロ「つまり値下げをギールだけにやっていたと」
ジョン「そうです。ギールさんがよくお店に来るようになってからでしょうか、マーちゃんはギールさん以外にも値下げをしていたんです」
コムロ「ふむふむ」
ジョン「つまりギールさんが居たからこそ、今のマーちゃんがいるんです」
コムロ「そのギールを俺たちがやってしまったのか…」
ジョン「マーちゃんはギールがあんなに悪い人だと思ってないと思います。なのでマーちゃんに本当のギールを話すと…」
コムロ「おそらく永久に店を閉めてしまうだろうな」
ジョン「それか僕たちがやられてしまう…」
コムロ「マーちゃんにギールのことを話すのはやめておこう」
ジョン「その方がいいと思います!」
コムロ「というかマーちゃんはあんなに値引きをしていて商売成り立っているのか?」
ジョン「どうでしょう?お店を続けられているっていうことは成り立ってるんじゃないですか?」
コムロ「まぁ、それもそうだな」
コムロ「もう23時か、そろそろ寝るとするか」
ジョン「ですね!じゃあ電気消しますよー!」
コムロ「待て、俺は豆電球派だ」
ジョン「わかりました!豆電球にしておきます!」
コムロ「よし、これでゆっくり寝れるな」
ジョン「ですね!じゃあおやすみなさーい!」
コムロ「おやすみ」
一方マーちゃんは(マーちゃんとジョン・コムロが別れる場面まで遡る)
ジョン「はーい!おやすみなさい!」
マーちゃん「ん、おやすみ」
マーちゃん1階に降りる
クリック「お部屋案内できました?」
マーちゃん「あぁ、ジョンが1番はしゃいでた笑」
クリック「ふふ、ジョンさんらしいですわね」
マーちゃん「それとコムロも「枕投げとかできそうだな」とか言ってたぞ」
クリック「コムロさん、そんなこと仰る方だったんですね!」
マーちゃん「みたいだな、俺もびっくりした」
マーちゃん「そうだ、先に風呂済ませなよ、俺はまだやることがあるからさ」
クリック「あら?そうですの?じゃあお言葉に甘えさせていただきますわ」
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