第13話 革命軍
そして学園長は続ける。
「君達が捕えたあの仮面達」
「あの仮面達は実力主義を撤廃することを目的に動く組織、つまりは革命軍の者達でね」
「最近政府も問題視し始めた」
「でも捕えた奴らの全員がしたっぱで引き出せる情報も無いに等しい」
「そこで君も、今回の任務である程度の実力があることが証明された」
「なので、この組織の件について君にも本格的に協力をしてもらいたいと言うわけだ」
そこで俺は学園長に疑問を投げ掛ける。
「じゃあなぜ俺だけが呼ばれて恭は呼ばれていないのですか?」
その疑問に学園長は答える。
「二人の報告書を読んでいて思ったのは、先日の任務は君がすべての敵を倒したと言っても過言ではないと言えると私は判断した」
「それに君のパートナーも今回捕えた敵はすべて君が倒したと報告書に書いているようだしね」
「なぜ君がEランクに所属しているのかわからないが、おそらく超能力の出力だけでランクを判断したからだろう」
「それでどうかな?」
「この組織の件について本格的に協力をしてくれないかな?」
俺は考える。
(俺の目的と一致した組織なのか?)
(だが、人を殺していることもあり、細かな所で対立しそうだ)
(俺はこの世界を平和な世界にするために、実力主義を撤廃させるのが目的だ)
(実力主義を撤廃した後の目的がわからない以上もっとその組織を知る必要がある)
そう考えた俺は学園長に答える。
「その件については喜んで協力させていただきます」
そして俺は学園長室をあとにして、寮に帰るのだった。
次の日の放課後、俺は屋上に呼び出されていた。
俺が屋上の扉を開けると、そこには最近顔を見ていなかった人物、この学園の教師である大千橙花が俺を呼び出した人物だった。
そして先生は俺を見ると、嬉しそうに俺に話しかけてきた。
「やぁ、久しぶりだな少年」
俺がその言葉に。
「確かに久しぶりですね、先生」
そう俺が返事をすると。
続けて先生は話し始める。
「聞いたよ少年、どうやら君もあの組織の件に協力をするとのことだろう?」
「しかも、私が見込んだ通り、君は強者だったんだな」
「いやぁ、君がどうやってここまで実力をつけたのか興味深いと言ったところだね」
そんな嬉しそうに話し続ける先生の言葉をさえぎるように俺は言う。
「それで、俺に何の用事があるんですか?」
先生は我に返り。
「ああ、そうだったね」
と言うと先生は本題を話し始める。
「今回呼び出したのは、君も革命軍の件に協力するとのことで、ある情報を渡しに来たんだ」
そして先生は続けて。
「この学園内に裏切り者が侵入し潜んでいる可能性がある」
と告げるのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます