【好き語りエッセイ】あのころ虎は弱かった
歩
弱い虎だったからこそ
「阪神タイガースを好きな奴は野球を知らない」
うるせえ!
顔で笑って、心で燃えた。
阪神タイガースに熱狂するようになったのは学生の頃でした。
暗黒時代、クラスで笑われて。それも野球部に。なんか悔しくて、くやしくて。それからはテレビ中継でもラジオでも、解説と実況に聞き入って! 阪神の記事も読みあさって! 詳しくなってやりましたよ!! 阪神にも、野球にも!!
ついでにどっぷり沼にハマりました。
立派なトラキチのできあがり。
そんなわけで、私の青春? は、ダメ虎暗黒時代と重なっています。
当時は現日本ハム監督(2025年)
甲子園くれば人生観変わりますよ!
あの熱狂!!
知らない人同士でも、打った瞬間! 勝った瞬間! 手を取り合って喜び合うんですから!!
それが球場全体、怒涛のように押し寄せてくる。
阪神ファンでよかったと心底感動する瞬間です!
にわか上等!
一緒に盛り上がり、選手を盛り立てましょう!
暗黒時代。
そんな歓喜の瞬間なんて、あのころはこれっぽっちしかない。
だからこそ勝利に酔えたともいえます。
今でこそ甲子園のチケットは超プレミア、なんだったらドジャースの開幕試合よりも手に入りにくい。甲子園は毎試合それなんですから。ですけど、あの頃の甲子園はガラガラでねえ……。新庄選手のことでいえば、応援ボイコットさえありました。
1985年の優勝時の
ダメ虎の監督なんてもう誰も引き受け手がない?!
ところが!
ヤクルトスワローズの黄金期を築いた
「これでやっと阪神も強くなる!」
と、みんな期待したものですが。
結果は野村さん時代、すべて最下位。
虎はもうダメかもしれない。
ファンは落ち込んだものです。でも、野村さんは確かなものを阪神に残してくれていたのです。虎を強くするためのものを。選手のなかには息づいていたのです!
野村さんのあと、なんと! 中日ドラゴンズの監督を辞めたばかりの猛将
野村さんが残してくれたものにプラス、ダメ虎根性を叩き直してくれたのです。
野村さんもですけど、星野さんも、「タイガースが強くならなきゃ、セ・リーグは盛り上がらん!」と駆けつけてくれたのです。
なんかねえ、私自身も気合を入れられた気がしました。
ファンもダメ虎に満足せず「勝ちたいんや!」ともっと、もっと声を上げろと。
球団も、球場も変わったのです。
人気だけにあぐらをかいてちゃいかんと。
営業もがんばりました。
野村さんの
ファンの期待はいよいよ高まる、星野政権2年目。
大幅な血の入れ替え。
特に大きかったのは、FA(フリーエージェント)で広島東洋カープから
私は本当に驚きました。
確かにFA取得年には成績を落とされていましたが、トリプルスリー(打率3割以上、盗塁30以上、本塁打30以上)を達成されていた、押しも押されぬ広島の主力でしたから。まさかダメ虎にそんなスターが来てくれるなんて! 実際、金本さんのキャリアハイの成績はすべて、阪神時代のものですから。全盛期は過ぎていたとかなんとかいう言葉は実力で打ち払い、40を過ぎてもバリバリ阪神を引っ張ってくれたものです。
星野さんと金本さんは確かに、虎を戦う集団へと激変させてくれたのです!
歓喜の18年ぶりの優勝へと、それはつながったのです!!
(続きます)
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