メタフィジカの海で、祈りは透明な銃を抱く
shiso_
存在
あなたではないあなたへ
わたしは
あなたを見つめている
けれど
それは本当に“わたし”の視線だろうか
あなたが呼吸をすると
わたしの輪郭がにじむ
声を発すれば
言葉の半分は
わたしの奥から響いてくる
わたしたちは
互いを参照して立っている
支え合っているのではない
認知がなければ
自分の形を保てないのだ
だから問う
あなたにとって わたしとは何か?
沈黙
その沈黙の中で
わたしの境界がほどけていく
もしかしたら
あなたは
わたしの一部で
わたしは
あなたではないあなた
その形容を
あなたは理解できるだろうか
それとも
もう
理解しているのだろうか
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