聖女様からは逃げられない!

ネガティブ野郎

学園へ入学したら皆、俺を祝福するのだが?おい聖女!!

レダン領編

第1話 転生

「マジかよ……おい……」


 俺が目覚めたベッドはキラキラとした金持ちのそれだった。ベッドを降り近くにあった鏡を見る綺麗な金髪そして見知らぬ少年になっていた。


 鏡に集中していた時、大きな部屋の扉がノックされ「入って」と言う。そして入ってきたのは長い三つ編みをした丸い眼鏡をかけたメイドさんでした。


「ルイ様、おはようございます。さぁ朝食をとりましょう」


「るい……っ!」


 鏡を再び見る、名前と顔を頭の中で繰り返すと思い出す。俺はラブラス学園の悪役貴族に転生していた。


 基本RPGシステムだが、ギャルゲーがメインのゲームだ。そして攻略対象に「聖女」「ロリ騎士」「魔法使い」「冒険者」がいる。


 そして俺が転生した「悪役貴族ルイ・レダン」は主人公である「勇者」に幼馴染である、聖女を奪われたと感じ悪質な仕返しをし貴族として生きれなくなったルイは暗殺者に殺されてしまう。


 そんなキャラに転生してしまうなんて……最悪だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!


 三つ編みのメイドさんの名前はエルザさんと言う。年齢は16歳、とても若いしまさかのルイの専属メイド。


 死亡ルートを回避する為にどうするか……ルイくんはまだ年齢で言うなら小学3年生だ。犯行はしていない、記憶を読み取ったが全て父に懐いているいい子のルイしか映し出されなかった。


「ルイ様?おやつをお持ちいたしました!ぜひ紅茶と共にお食べください」


「ありがとう!エルザ!」


 用意してくれたお菓子はクッキーだった。うんとても美味しい、紅茶にあうな。


 学園に入学する年齢は確か16歳からそれまでにやれることをしよう、そう死なないためにやらなければいけない。


 うん?そうだ、いっその事助けよう聖女ちゃんをそうすれば本編に入っても仲のいい幼馴染でスムーズに行けるし死なないな!


 よし!そうと決まれば剣の練習だな!!!!!!!!


 はい、家の騎士に稽古を頼みましたがボコボコにされました。とても痛い、だが諦めんぞ!貴族と言えば剣。


「もう一度お願いします!」


「ルイ様……なんと私は嬉しいですぞ!さぁいつでも来てくださいですぞ!」


 太っているのに剣筋がヤバい、俺の師匠って規格外じゃね?一番異世界主人公してるんですがぁ……


「さぁルイ様!お立ち上がりを!それでは立派な剣士になれませんぞ!」


「はい……バン師匠」


「クハハハハハハ!嬉しいですぞ!ルイ様!さぁもう一度どうぞ!いつでもお付き合いいたします!」


 何度も攻撃する。


 速い、遅い、交わす、攻撃される、速い、遅い、遅い、交わす、攻撃される、攻撃される。


 遅い、遅い、遅い、遅い、カウンターされる。


「どうしました?つかれましたか?何回も試合をしましたが戦場ですと死んでますぞ?」


「わ、分かってる……」


 基本を思い出し木剣を持つ、そしてバン師匠の対面に立ち剣を振るう。


 流される、流される、流される、流される、全て流される。

 

          ■□■□■


 そこそこ強くなり年齢も10歳になった。俺は師匠から課題を出された。ゴブリンを20匹殺してこいと言う内容だった。

 相変わらず鬼畜ですよぉぉぉぉ師匠……


 はじまりの森と呼ばれる所に俺は来ていた。レダン領の近くなのですぐに帰れると師匠が言っていました。


 バン師匠本当にやらないとまたあの剣技を喰らうことになるなぁ、それだけは避けなければ!!


 森を進む俺は1匹のゴブリンと遭遇する。


 そう凄くたまたまだった。前世でいう町中で同級生に会う感覚だ。


「Gyaaaaaaaaa!?」


「やばっ!」


 ゴブリンが木のナイフを持ちだし戦闘態勢になる。


『いいですぞ、ナイフ使いと戦う時はなるべく距離をとって隙を見て戦ってくださいですぞ!ナイフ使いは騙し技が多いのでね!』


『っ……はい!』


 初ナイフ使いがゴブさんとはねぇ。


 勢い良くゴブリンが距離を接近戦に持ち込む、何とかショートソードで受け止めたが、2撃目のナイフを素手で受け止める。


 なるほど、師匠が言っていた騙し技の一つで殺しにきた、基本の騙し技だった為か何とか対処するルイ。


「……Gyaaaaaaa!?」


 驚いているゴブリン、その反応を見逃さず隙と見てショートソードで素早く斬る。


「ふぅ~~最初にしてはそこそこ強くない?」


 そして数時間するとゴブリンの魔石が11個集まっていた、残り9個を集める為ルイは奥に進もうとする。


 背後に隠れていたのか4匹のゴブリンが攻撃を仕掛けてくる。それはパーティー戦を思わせる構成だった。


 【前衛】・■木剣持ちゴブリン■ナイフ使いゴブリン


 【後衛】・■魔法使いゴブリン■回復役ゴブリン


 再び師匠との稽古を思い出す。


『いいですぞ!ルイ様!なるほどこれならパーティー戦にも一人で勝てますね』


『む、無理で……は』


『いやいけないわけではないですぞ、冒険者の戦い方で学んだ戦法ではありますが回復役を』


『先に倒す?なんて遊戯的な戦法……』


『でも確実です』


 師匠の言葉通り、回復役を先に倒し、残りの順番で倒す。


 魔法使い→暗殺者→剣士


 魔石が15個になり残り5匹を探すと遠くから悲鳴が聞こえる。


 急いで叫んでいる場所に行くと5匹のゴブリンに服を破られそうになっている少女を見つける。


 騎士的な剣の持ち方から暗殺者の持ち方に変える。


 息を殺し残り5匹の首を刈り取る。


 魔石を回収し少女にふりかえって言う。


「大丈夫?」


 

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