第18話 獣人
# 獣人
*じゅうじん* 【名詞】
## 意味
1. ダンジョン
## 解説
かつて物語の中にのみ存在した獣の姿を持つ人間が、現代に突如現れた
獣人は、その特異な身体能力や鋭敏な五感から、探索者としての適性を持つ者も少なくないわん。特に、獣本来の素早い動きや、鋭い嗅覚、聴覚、夜間視力などは、
彼らは覚醒者の一種とも見なされているけど、その外見的な変化から、心ない偏見や差別の対象となることもあるのは悲しいことだわん。
## 類義語
- 半獣半人
- 獣化人間
## 閲覧者コメント
* 鋭敏な五感は
* ウチのクラスにも獣人の子が結構いるけど、体育の授業で毎回トップなんだわん!羨ましい能力だね。 -- 高校生 匿名
* 彼らの中には、
## 追記メモ
- 獣人の発現と、特定の動物系のスキル発現との関連性は、未だ研究段階だわん。魔素の強い影響で身体に変異が起こるという説が有力視されているわん。
- 「半獣半人」という表現も散見されるけど、本辞典では「獣人」に統一しているわん。彼らは人としての意識と知性を完全に保っているから、「半」では誤解を招くかもしれないわん。
◆ ◇ ◆
「……ねぇ、
「……ごめんねシンラ君、姉さんは昔からこうなの。あの二つ名【忍ばない】『NINJA』を嬉々として名乗っているぐらい痛い人なのよ……」
不忍先輩の名乗り《自己紹介》を聞きながらコソコソと立夏さんと話していた。
「ちょっと、二人とも! 聞こえてるにゃ! 小声でもバッチリ聞こえてるにゃ」
先輩はスカートからはみ出る尻尾の毛を逆立ててオコだった。
「えーと、すみません。入学式とかで見た時の印象とあまりに違ったもので……」
とりあえず、謝罪し、机の上のおやつを一部献上する。
「にゃ、まあ許すにゃ。それで、リツリツから頼まれたパーティ加入については、ウチは構わないにゃ。シンラっちはまだ攻撃スキルはないって話だけど、えーと、その威圧を止めてはもらえないかにゃ?」
「威圧? 何の事ですか?」
立夏さんと顔を見合わせ首を傾げる。
「さっきからウチの身体が勝手に震えるような圧を感じるにゃぁ」
不忍先輩が若干怯えを感じさせる声をあげ、俺の方を見て……その猫の目をまんまるに見開いた。
『うにゃぁ、うな、うにゃにゃぁ』
「にゃっ! にゃにゃ、ね、猫神さまぁ?!」
俺の頭の上で鳴き声がすると同時に先輩は尻尾の毛を膨らませ、飛び退ったかと思えば五体投地で伏せた。
そんな先輩の頭の上にぬこ様がとすっと降りる。足元からぐぇっと聞こえたように思えたがきっと気の所為だろう。
『にゃっ、にゃにゃ、うにゃ』
ぬこ様が先輩の頭を肉球でてしてしと叩く。
「はっ、『ぬこ様』ですか、はい、分かりましたにゃ。はい、あ、これ、おやつのジャーキーです、お納めくださいにゃ」
『にゃ!』
顔を上げた先輩から受け取ったジャーキーを咥えたぬこ様は再び俺の頭の上へと飛び乗ってきた。
「ぬこ様って猫神様なのか? ってとりあえず、先輩も立ち上がって椅子に座ってください」
「ん、あぁ、まさかシンラっちの頭の上に猫神、いや、ぬこ様がいらっしゃったとはにゃ。それであの威圧感だったわけか……、って犬神様?!」
椅子に座ろうとした先輩が再び叫ぶ。
「……ん? いや、それしては少し、犬神様の眷属か何かですかにゃ?」
机の上でお菓子を食べていたわんこと見つめ合っている。
『ふぇっ? ボクは猫乃わん太、今はそこのマスターのスキル『森羅万象』のしがない
『にゃー、にゃにゃ』
『あ、ぬこ様が見えるようにしてくれたんだわん? ありがとわん』
どうやら、先輩はぬこ様もわん太も見えるようになっているらしい。
パーティを組む上では見えていたほうが楽なので良いことにしよう。
「……シンラっち、思ってた以上の男にゃ」
若干疲れたのか猫耳が伏せ気味になった先輩は机に突っ伏した。
「ところで、先輩は斥候職で
ただ、複数の関連スキルがある場合に
「うんにゃ、それよく聞かれるけど家系的なものにゃ。忍びの家系は元を正すと干支、十二支に行き着くにゃ。ウチの家は猫神様を祖としているから猫獣人化するのが多いにゃ」
「成る程……って、干支に猫はいないじゃないですか!」
先輩の言葉に納得しかけてから気づいた。
「にしし、よく気づいたにゃ。鉄板ネタにゃ。けどにゃ、だからこそウチの家系は
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