第23楽章 愛が届かない

わかっていたわ もう終わりにしようって

あなたが切り出すこと

勝手にすればいいわ 引き止めはしないわ

わたし もう疲れたわ

淋しがり屋のクセに 意地を張って

自由と気ままを勘違いしていればいいわ

愛が届かない 夢が叶わない

明日が見えない

せめて 一握りのぬくもりが欲しい

あなたの優しさが欲しい……


わかっていたわ 前の彼女と別れて

ただ孤独だっただけ

新しい娘見つけて 前のひと忘れて

わたしはただの 慰め役

あなたに似合うのが

わたしじゃなかっただけ

いつまでも理想と追いかけっこしてればいいわ

愛が消えてゆく 夢が消えてゆく

明日が雨にけむる

せめてもう一度 わたしの肩を抱いて

最後のぬくもり 伝えて……


愛が届かない 夢が叶わない

明日が見えない

せめて 一握りのぬくもりが欲しい

あなたの優しさが欲しい……



【創作メモ】

この連載?も、そろそろ終わりが近づきました。100篇に漏れた『可哀想な詩たち』なので、100篇を載せるわけには、いきません。まだまだ、失恋ソングは残ってるのですが、100の4分の1、『25篇』くらいが相応な数かな?と思っています。

 さて、23楽章は、その『失恋ソング』の代表的なテーマの詩です。つまり、完璧な?失恋!明日に希望がない失恋!やり直しなどない失恋!愛想が尽きた失恋!

 男女の仲には、別れや、すれ違いは多々あります。初恋や憧れのひととのサヨナラは、ほとんどの人間が経験することでしょう。けれど、こんな苦い経験はしたくない!だから、詩にしてしまう!というのが、こういう詩を書く最大の理由のようです。

 こんな男とは、付き合わないほうがいい!という意味を込めているのかもしれません、ね……。

 歌詞の中に「自由と気ままを勘違い……」というフレーズがあります。前に何処かで書いたかもしれませんが、私の好きな、オードリー・ヘップバーン主演の『ティファニーで朝食を』から、いただいています。映画の中のセリフには、詩になりやすいものが多いですからね……。(パクリではありませんよ!)

 予定では、あと2篇。失恋ソングが続くのかな……?

 ホイタラ、また、明日……。

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