価値ってのは内容で決まる13
銀ヤギが走り出す。
ゴーレムの一撃を避けて腕に乗る。
「っな!だが上にはさっきのゴーレム軍が」
黒野はここで初めて焦る。
人と同じ大きさしかないゴーレムがどうなるかわかっていたはずなのにわかっていなかった。
「うぉぉぉ!」
光の剣で突き進む。
「そう、もうあいつにとって普通のゴーレムは障害にならない」
黒ヤギはそう言って笑う。
「くそっ早く立て直すには…そうだ…今ここで…あっ」
銀ヤギが黒野の場所に辿り着く。
ゴーレムを出して突撃されるが即座に無力化される。
銀ヤギは加速魔法を純魔力から発動して突撃する。
「くっ、だがまっすぐ来るなら」
横からゴーレムが殴ろうとする。
だが
「同じ手を食うかぁぁぁ!!」
見えない光の剣がゴーレムに飛んできて刺さる。
「なっ」
そのまま銀ヤギの剣が黒野を捉え…なかった。
黒野は避けて体制を崩した銀ヤギに反撃しようとする。
「悪いが近接戦闘もできるんだよ。俺の…」
「そう思ったよ…」
黒野の背中に何かが刺さる。
「がぁっ!これはさっきの見えない光の剣…」
失念していた。
そこまで頭が回らなかった。
黒野の後悔はすぐに終えて最後の作戦に移る。
(ならこのまま落ちて、ゴーレムを自爆させれば)
ふらっとよろけるように落ちようとした瞬間。
「逃すかぁ!!」
「ちっ、間に合え!!!」
落ちようと動く黒野に銀ヤギの剣が捉えた。
「ぐぅっ!!」
そもそもこの模擬戦のルールは一定以上のダメージを与えること。
それは…
ビィィィィ!!
ブザーが鳴る。
それと共に巨大ゴーレムは崩れて二人は落下する。
だが、銀ヤギは冷静に落ちていき…。
そしてその言葉を聞いた。
「勝者!四宮 八木!」
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