12日 寿命

 学生時代に猫を飼っていたが、21歳という当時としては長生きして亡くなった。

 ホルスタイン柄の猫で穏やかな性格で最後まで可愛かった。

 学校で起きる嫌な出来事も猫吸いのおかげで乗り越えていけた。


 飼っていた猫が亡くなった時のショックはデカかったが身近な家族が寿命で死ぬという事で、自分もいずれ死ぬのだと実感出来た。


 自分も死ぬ。

 事故や病気かもしれないし寿命かもしれない。

 死が意外と身近にある事を感じとってから、やりたい事をやる前に死ぬかもしれ無いという心境に変わった。

 物事を後回しにしない。

 今出来る事はやってしまう。

 それは創作でも一緒で、出来る限り後回しにしないし自分のベストを尽くすようにしてる。


 自分の書きたいものを書く前に死ぬかもしれない。

 身体が衰え集中力も無くなり頭も回らなくなる。

 アルツハイマーになって理性を失って小説が書けなくなるかもしれない。

 書け無くなるのは考えてるより早いかもしれない。

 そう考えると死はネガティブではなく自分を必死にさせる動力源に出来る。

 飼い猫からは沢山学べたし今も私の動力源として生きている。


 そして私にも子供が出来て、猫をまた飼っている。

 今回の猫は性格は悪いツンデレだが、またちゃんと長生きしてほしい。

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