第9話 真夜中のクッキーパーティー
「ねぇ、起きて・・・?」
「ん、ん~・・・」
そこは寝室で、旦那が寝ぼけ眼、ローテーブルの間接証明を灯した。
「何かがおかしいわ。物音がするの」
「んっ?」
起き上がった旦那が物音のするほうへ様子を見に行く。
気になるから、と、妻もすぐうしろにいた。
そろそろと歩き、懐中電灯を買っておいてよかったと思った時だった。
リビングキッチン・・・
入り口付近の壁に設置してあるスイッチを入れると室内は明るくなった。
するとそこには、指丈小人たち。
視線が合って、はっとして動きが止まっているがどうもクッキーを運んでいる。
「ねぇ、ちーちゃん?妻よ」
「どうした?」
「小人がクッキー運んでるんだけど、どうしたいいの?」
「うーん・・・どうしたい?」
「とりあえず・・・喋ってみたい!」
「しょうがねぇな。おい、指丈小人よ、ちょくちょくここに来てんのかっ?」
「妻よ、喋り方がつんけんしすぎていると怖がらせてしまうと思うの」
「うっせぇわ」
「許してくれてるんだったらありがとう。この味、昔から好きなんだ」
「「それ、新商品だよ?」」
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