『枯れた技術の水平思考』
新興ことわざ・慣用句を紹介するコーナー。第15回は「枯れた技術の水平思考」です。
既に広く使われている技術を、既存とは異なる新しい方法で活用することで、新たな価値を生み出すという考え方です。
任天堂の伝説的なゲーム開発者である、故・横井軍平氏の言葉として有名ですね。
”横井は「枯れた技術の水平思考」という独自の哲学を持ち、自作に反映していた。
「枯れた技術」は、「すでに広く使用されてメリット・デメリットが明らかになっている技術」のことで、「水平思考」(エドワード・デボノ提唱)は、「既存の概念に捉われず新しい角度から物事を見る」ということであり、要は「既存の技術を既存の商品とは異なる使い方をしてまったく新しい商品を生み出す」。結果的に開発コストを低く抑えることができるのが特徴。”
横井軍平 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E4%BA%95%E8%BB%8D%E5%B9%B3
”ゲーム&ウオッチは、5年早く出そうと思ったら10万円の機械になっていた。
量産効果でどんどん安くなって、3800円になった。それでヒットしたわけです。
これを、私は"枯れた技術の水平思考"と呼んでいます。
技術者というのは自分の技術をひけらかしたいものだから、最先端技術を使うということを夢に描いてしまい、売れない商品、高い商品ができてしまう。
値段が下がるまで、待つ。つまり、その技術が枯れるのを待つ。枯れた技術を水平に考えていく。
垂直に考えたら、電卓、電卓のまま終わってしまう。そこを水平に考えたら何ができるか。
そういう利用方法を考えれば、いろいろアイディアというものが出てくるのではないか。”
横井軍平・著 『横井軍平ゲーム館』
ビジネスの世界では、AIやVR、ARなど、最先端技術の話ばかりが飛びかいがちです。
しかし、すでに「枯れた技術」となっているものに着目したほうが、案外、新しいアイデアをひらめくことができるかもしれません。
また、いま語られている最先端技術に関しても、それが「枯れた技術」となってからが本番といえるかもしれませんね。
さて、「デジタル時代の新興ことわざ」シリーズはここでいったん一区切りとさせていただきます。
また更新する機会があるかもしれませんが、当面はこれが最終回となります。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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