『合成の誤謬』

 デジタル時代の新興ことわざのコーナー。第7回は「合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)」です。


 ミクロ視点(たとえば個人の行動)で正しいことをしても、マクロ視点(たとえば社会全体)としては間違った方向へ進んでしまう。

 ミクロとマクロの対立の問題を指す言葉です。


 ”合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、英: fallacy of composition)とは、全体の一部の事実を全体の事実であると推論する際に生じる非形式的誤謬である。アリストテレスが「結合に由来する」誤謬として言語表現上の虚偽に分類したものがこれにあたる[1]。経済学ではミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じることを指す[2]。”

 合成の誤謬 - Wikipedia

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E6%88%90%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%AC%AC



「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために(One for all, all for one)」という格言がありますが(ヒロアカとかで特に知られるようになりましたね…。)、これはその対義語のような言葉です。


「ひとり」と「みんな」の対立は今の世の中、あらゆる場所を蝕んでいます。

 たとえば少子化問題なんかも「合成の誤謬」の典型例でしょう。

 個人としては、経済的、社会的地盤のないまま結婚しない、子供をつくらないことが最適な行動ですが、それによって社会全体では少子化問題が発生し、経済が縮小したりインフラが維持できなくなってしまう…。


 かなり重い問題です。

 きっと「合成の誤謬」は、今後も社会問題を扱ううえで、ますます重要性を増していくキーワードになるでしょうね。


 それではまた次回。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る