全肯定彼女・和歌月若菜っ! ~生きてるだけで100点満点! 息してるだけで学校のマドンナに褒められまくるASMR~
丸焦ししゃも
01_今日も生きててえらい! ~夕方の教室、学校のマドンナと~
//SE 教室のざわめきが遠ざかる
ドアが閉まる音
窓から風が漏れる音(夕焼けの教室のイメージ)
「あっ、やっと来た。遅いよ~、ずっとキミのこと待ってたんだからね」//明るく甘えた声
「ふふっ、でもね、こうして来てくれただけで嬉しい。今日もちゃんとここに来てくれた。それだけで、ほんとに偉いんだよ」
//SE イスを引く音
(ヒロインが席を立って、主人公に近づく)
「ほら、“ただいま”って言ってみて?」
「……うん。“おかえり”。今日も迎えにきてきてくれてありがとう。うん、それだけで100点満点!」
「今、教室には誰もいないからお話してから帰らない?」
「ほら、窓際で少しお話しようよ」
//SE 教室のカーテンがめくれる音
「んしょっと」
//SE 教室のカーテンがめくれる音
「カーテン裏で……こうしていれば、誰かが入ってきてもすぐに分からないでしょ?」//小声で
「ふふっ、小学校の頃、カーテンぐるぐる巻きにして遊んだこと思い出して、ちょっと楽しい」//楽しそうに
「窓、ちょっと開けちゃおうか」
//SE 衣擦れの音
(ヒロインが主人公に近づく)
「ねぇ、今日はどんなことがあったの?」
「授業で退屈したとか、宿題忘れて先生に怒られたとか? それとも、お弁当が美味しくて、ちょっと嬉しかったとか?」
//SE 優しい風の音
「ふふっ、そうなんだ。ちゃんと話してくれてありがと」
「……ねぇ、どんなことでもいいの。楽しかったことも、疲れたことも、くだらないことも、全部、教えて欲しいな」
「若菜ね、あなたが話してくれるだけでとても幸せなの」
//SE 衣擦れの音
(ヒロインが更に主人公に近づく)
「もしね、今日、嫌なことがあったとしたら、一日を過ごしきっただけでも十分すごいことだと思うんだ。だって、つらい気持ちを抱えながらも、ちゃんと今日を生き抜いたんだから」
「すごいことをしなくてもいいんだよ。周りに合わせて頑張らなくても、結果を出せなくても……」
「あなたがそこにいて、こうして顔を見せてくれるだけで、若菜は安心する」
//SE 優しい風の音
「あっ、良い風が吹いてる」
「私もね、今日はちょっと疲れちゃった」
「みんなが私のこと学校一の美少女だって言ってくるの」
「……みんなの前で“完璧な若菜ちゃん”でいるのに疲れちゃった」
「勉強も運動も、いつも笑顔で、しっかりしてなきゃって」
「でもね、あなたの前では違う。こうして、本音を言えるの」
「だから……特別なのは、あなただけ」
「ねぇ、聞いて?」
「今日も生きてて偉い。ちゃんとここに来てくれて偉いよ」
「呼吸して、瞬きして、そこにいるだけで……もう十分すぎるくらい偉いんだから」
//SE 衣擦れの音
(ヒロインが主人公の耳元に手を添える)
「これからも、毎日、若菜に“ただいま”って言いに来てね」//耳元で囁く
「そのたびに若菜が“おかえり”って言うから」
「約束だよ?」
「えへへ、今日も息をしてくれててありがとっ」//とても嬉しそうに
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