悲劇のヒロインは、今世こそ人生を謳歌したい!

雨宮こるり

プロローグ

プロローグ

 人生とは瞬く間に終わってしまう夢のようなものなのだという。

 だから、ほんの一瞬すら無駄にする時間はない。

 

 魂というものは不滅の存在なのだという。

 数々の人生を織り合わせることで形作られていくものらしい。

 

 幾度となく繰り返される生だからといって、いい加減に生きて良いわけじゃない。


 だって、その都度与えられた人生はやっぱり一度きりだから。


 そう、私が〝シュテラ・ヴァイス〟として生きているこの時間は唯一無二のもの。

 この人生を幸福で染め抜きたいと思うのは至極当然のこと。


 凍てつくような空気の満ちる礼拝堂の外に、ひとひらの雪花が舞い降りた朝。

 私は固く決意した。


 ——もう、二度と恋なんてしないっ‼


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