第7話 いざ冒険の旅へ 3

 俺達は今、エスラント国って言う所に居るらしく南に10km行けば街が有るらしい。

 取り敢えず食料、武器は必須だな。

 歩き始めて3km進んだくらい。あれ?向こうに争った跡が見えるな。何か落ちてるし。何だろう?


 [雅、あれって何の跡だろう?]


 (あれは過去に此処で紛争が起きた跡だね。今いる場所はエスラント国でも端の方で隣のアルタニア国の国境が近いから過去に何度か小競り合い起きてるしその跡かな。)


 戦争の跡かよ。あまり立ち寄りたく無いけど何か使える物、落ちてる可能性も0では無いか。


 [雅、お前の目で見て何か使えそうな物とか落ちて無いかな?]


( うぅぅん。あまり使えそうな物は無いかな。あるのは人間や獣人の亡骸や使えそうに無い武器くらい。他はぁ〜ちょっと待って500メートル先に使えそうな物がありそうだよ。)


 [亡骸とか骨とか見たく無いから雅が言った所に行ってみよう。]


 途中で落ちてた折れた剣と杖は拾った。


 しばらく歩くと目的地に到着した。見た所、ただの草原だし、とりわけ変わった様子は無いんだけど。


 [雅、何かある様には見えないんだけど。。。]


 (有るのは土の下よ。1メートル掘ると扉が出て来るはずよ。扉を開けると使えそうな物があるよ。)


 土の下かよ。スコップとか無いし有るとすれば、先ほどの戦場の近くに落ちていた折れた剣と木の杖しか持って無いし人力かぁ。

 取り敢えず雅があるって言ってるし掘ってみるかな。


 俺は言われた2メートル四方をマーキングして折れた剣と自分の手で掘ってみる事にした。


 おぉ。雅のおかげで身体の体力が向上してるせいで全く疲れないな。サクサク掘れていくよ。

 これは楽ちんだ。ただ筋肉痛が心配だけど・・・言われた通り1メートルほど、掘ったら剣の柄にガチンと手応えを感じた。そして現れたのが1枚の取手の付いた扉だった。


 これかぁ〜。

 何が入ってるのか開けてみるかな。 


 けっこう錆びてて心配だったけど思いっきり引っ張ったら俺の身体の能力向上のお陰で開けることが出来た。

開けると出て来たのは下に続く階段だな。


 さて、出て来るの吉か、凶か。雅が言うのだからきっと吉なんだろう。


 一歩ずつ階段を降りていった。

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