【第5章:『幽霊の正体見たり仮面かな』】

真相を暴くため、タケシは神社に泊まり込む。

深夜、あの仮面が、自ら動いた。


否、それは仮面を被った**“誰か”**がタケシを襲ったのだ。


一瞬の格闘の末、仮面が地に落ちる。


中から現れたのは、意外な人物――

カナエの兄・レンだった。


「……俺が呪いを演じてたんだよ」


「なんのために?」


「『親父の信仰が、俺を潰した』。あんな神社、壊してしまいたかった。

“仮面の呪い”なんてあれば、誰も近づかないと思ってたんだよ!」


タケシは言った。


「『幽霊の正体見たり枯れ尾花』ってな。呪いの正体は、家族の痛みだった。」

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