隣人の本性
稲佐オサム
本編プロローグ(一部抜粋)
引っ越してきたばかりの隣人は、まるで昔からここに住んでいたかのように馴染んでいた。
「こんにちは。桐谷遥です。よろしくお願いしますね」
優しい笑顔で手土産を差し出す彼女を見て、美咲はなんとなく“当たり”だと思った。こんな綺麗な人が隣人なんてラッキーだとさえ思った。
──それがすべての始まりだった。
次の日から、同僚との空気が微妙に変わった。
親友からのLINEも、既読スルーされるようになった。
家のポストには、知らない差出人からの手紙。
「あなたの周りで起きることは、全部“あの女”のせいです」
最初は冗談か嫌がらせだと思った。
だが、美咲はまだ知らない。遥の“素顔”を。
それは、誰よりも恐ろしく、狡猾で、美しく壊れていた。
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