第12話 告白
僕は何度も考えた。いろんなシミュレーションもした。佐々木さんを思うたびに奈々との事が頭をよぎっていた。
どこか比べてしまう。
恋愛経験の少ない僕は、あんなに好きだったのに自然消滅した奈々との事に区切りをつけるべきなのでは?と思い勇気を出して奈々にスタンプを1つ送った。なんと、奈々からスタンプが直ぐに返ってきた。
「何も話せなくてこんなに時間も立ってしまったけど…。ごめん。別れを告げないで逃げてしまってごめんなさい。」
「最初は連絡取れなくなって悩んだけど、翔ちゃんとは2回目の自然消滅だし…笑」
「私、今、彼氏いるから。多分結婚する。だから、気にしないで。もう2年も前のことだよ。」
「そうなの?結婚?おめでとう。」
当たり前の事だが、奈々の人生は動いていた。男として逃げた僕を笑って奈々は許してくれているようだった。それとも、はじめから僕のことを諦めていたのかもしれない。
僕の人生も動かして良いよね…。佐々木さんの事が好きだ。もっと佐々木さんの事が知りたい。一緒に居たい。もっと、もっと…。
土曜日の夜、僕は思い切ってドライブに誘った。
佐々木さんの住所を聞いて自宅まで迎えに行った。
「お疲れ様。迷わなかった?大丈夫?」
「大丈夫でした。迷わず来たよ。」
「今日、誘ってくれてありがと。」
「急に誘ってごめんね…。」
「大丈夫。いつも暇だから…。」
僕は小高い山にある総合運動公園を目指した。
夜景がキレイなんだよ。佐々木さんに見てもらいたい。そう言うと、佐々木さんは、何か、翔君と夜景って合わなそうで意外なんだけど…。と言って笑った。
総合運動公園に着き車から降りて夜景が見える所まで歩いた。
「うわー。凄い。翔君、凄いんだけど…。最高キレイ…」
佐々木さんの嬉しい顔を見て僕は、勇気を貰った気持がした。
「佐々木さん、あの、僕とお付き合いしてください。僕、佐々木のさんのこと好きです。」
僕は、佐々木さんの瞳を見なが勇気を出して言った
「え?嬉しい…でも、私歳上だけど…。」
「関係無い。僕と付き合って欲しい。」
佐々木さんは頷いて、
「嬉しい…。私も翔君の事が気になってて、でも年齢離れてるし…って考えてて…。」
「僕、佐々木さんに釣り合う様な男になるから…」
佐々木さんは可愛いく微笑んで、〝よろしくお願いします。〟と僕の手を握ってくれた。
僕達は手を繋いで少し散歩して、2人で写真を撮りそして…キスをした。
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