第17話やってきた場所は、ラ〇ホ
えーっと……これは、どういう状況なのだろうか……
全然、理解出来ないんですけど……
誰か、説明できる人いる?
おーい、誰かー……
もしもーし、イアさーん。
なんでこうなったのー、イアがダメなら別の人……そう、なんというか……みゆとか!!
あとは、アリス!ライカさん!!アイラさん!アイリーンさん!!
どこにいるの!!
「うう……痛た……」
瓦礫の中から、みゆの声がした……
良かった……無事だったんだ……
「みゆ!!」
「ぬし、さま……」
「みゆ、大丈夫?」
「ええ……ちょっと痛かったですが……スライムになってからなんとか怪我は回避したので……」
それはほんとにありがたい……
みゆがスライムでよかった……いや、アリスとかはどうなった?
無事か……無事ならそれで……
いや、待って……みんなの事を巻き込んでいるとは思わなかったんだけど……
というか、巻き込む……ということはこの爆発とかって……
もしかして……私がやったの?!
「えと、皆さん……無事ですか……?」
「はい……なんとか……」
「えと……これは、どうすれば……」
〈―――――――〉
イア?!
イアだよね?!
〈ふぅ……なんとか、話せるようになりました……さっきから、こちらから呼びかけていたんですが全然応答なかったからちょっと不安になってしまいましたよ〜〉
いや、そんな呑気でいられても……
〈まあ、そうですよね……なんでこんなことになったか……でしたっけ〉
そうだよ!それ!それが一番気になる!
〈ええとですね……亜紀様は記憶を取り戻したんですよね……?〉
うん、全部思い出した……あとは……ステータスとか?もかな?
それで、確か名前を変えろって言われてたから変えて……ゆえって名前に変わったはず……
〈そう、そうですね、さっきまでの事はそういうことですね……それで、貴方をこの空間から現世に戻そうとしたんですが……その時の余波で……〉
余波で……って、もしかして……
〈は、はい……その通り……あなたの……ゆえ様の潜在意識と能力が強かったのと私の力が相まって……吹き飛ばしてしまった……というのがオチです……〉
なるほどね……
じゃあこれって……
〈私のせいです!!!!〉
やっぱりね……
でもまあ、責めるつもりはないから、そこまで悲しまなくても……
〈でも……〉
大丈夫、私のせいにしておいて?
〈うう……分かりました……ほんとに、ゆえ様は強情ですね……〉
えへへっ、よく言われるね〜。でも、そんな人は……ここにはいないから……
私は気楽でやって行けるよ。
〈……それなら、良かった〉
それじゃあ、意識を戻すとしますか……
「ゆえ様!ゆえ様はどこですか?!」
なんか、ギルド嬢の方がこっちに向かってきてる……どういう状況なんだ……これ。
「はい?」
「あなたはこのツフェルジヒトで最強の称号!!S〇Xを付与します!!」
「は?」
え、ちょ、ちょっと待って?!
全然着いて行けないんですけど?!いや待って?!
さっきピー音したよね。
思っいきりピー音が出たよね?!
絶対言っちゃいけないこと言ったでしょ!!
わかりやすいんですけど?!
「理解、追いつかないですか?」
「それは、まあ……」
「ゆえ様はこの国では最強ということですよ!!」
「な、なるほど……?」
な、なんか……俺TUEEEE系になったような……
ここって、えっちな世界なんだよな?
それが……こうも一転して変わるとは……いや、なんかS〇Xとか言ってるから……
きっと、いや……
間違いではないな……ここに来る途中も、なんか草同士で交〇していたものもあるし……
妙にここ擬人化してるものが、多いような……
だから、まあ……ここってそういうことだよね?
「ここは、何とか再建致しますので!!貴方様方は、今日のお宿に招待致します!!」
「は、はぁ……」
なんか、混乱に混乱を極めたらカオスが生まれるというのはこういうことかと思ってしまった……
それは気のせいじゃ……ないよね。
まあ、それは後々考えるとして……
「分かりました……とりあえず、お願いします……壊したものは、弁償するので……」
「いえ!大丈夫です!!貴方様は英雄となったのでそういうのは気にしなくて大丈夫なんです!!」
なんと……手厚いご歓迎をして下さるとは……
まあ、なんか……街の人からしたらなんか絶対こういうのって嫌われるタイプなんだよなぁ……
「とりあえず……その言葉を信じよう」
「ライカさん……」
「ゆえ、お前は私達の主なんだろ?だからこれは全てお前に決定権がある」
「それは、また……随分と重いですね」
「そういうもんだ、気にするな」
ですよねぇ……
まあ、これはしょうがないということにしておくしかないか……
ライカさん達が気づいたら瓦礫に埋もれていた人達が怪我なしで出てきていたから……それは、本当に良かった……
「それでは、向かうとしましょう!」
「は、はい……」
なんというか、混乱というか……
頭の整理が全然!追いつかないけれど……
でも、ちゃんとこれが……私たちにとっての始まりの出来事なのであれば……
えっちだろうとなんだろうと……
それは、嬉しいことだったら……いいんだが……
と、思いながら連れてこられたのは……
「はい、ここが今日のお宿となります!♡」
そう、元気よく伝えられた場所は……
ピンク色の建物で、男と女が交互に出入りしていて……どこか情熱的に刺激を与えられそうな……そんな場所だった。
「ここ、ラ〇ホじゃん……」
to be continued
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