ヘカテの囚われ人
顎男
AI小説レギュレーション
AI小説を書くと言っても指示次第でピンキリすぎるのでレギュレーション作らないと何をやってるか判断つかないと思います。
ただSFアクション書いて、って言うだけなのか。
細かく指示するのか。
このヘカテも長くなってきたので今のレギュレーションを書きます。
まず挿話AIに挿話を作らせます。
咲が宇宙怪獣にボコられる話を書いて、とか。
実際はもっと細かく設定や指示を出します。
俺の場合はすでに書いてあるシーンや、その直前を渡して、次のシーンを書けと指示します。
俺の具体的イメージがあるときは細かく指示。
決まってないときはパターン指示出します。
*咲が劣勢
*咲が優勢
*救援が来る
*咲が撃墜される
とか。
そこから気に入った挿話を選んでまたさらにパターン化したり掘り下げたりします。
この次点で挿話がある程度固まったら、展開を情報チップ化します。
咲は泣き叫んで喚いて後悔した
↓
咲
泣く
喚く
後悔
みたいにギリギリまで細かくする
こうすると後で使う小説生成AIが間を埋めるので描写が変化することがある。
そのままの文章を渡して「オリジナリティを出して豊かな描写に全変更してください」と指示してもAIは従わない。認識しない。そのままで出力してくるか少しだけ変えてごまかしてくる。
AIには小説がわからないんだよね。テキストでしかない。
これは「トーン変更しろ。咲をもっとみっともなく。志帆をもっと傲慢に」と命じると少し改善されたりはする(AIはどうも全体認識というフェーズはあるらしい)
なので挿話から情報チップ化する。
情報チップ化したあとは「命令書」というフォーマットに統合する。
AIを使う。
この命令書は情報チップに関係あるものだけを世界観設定から抽出して統合する。
これによって、情報チップで使う世界観設定やキャラクターの口調などを素材が一体化されたデータになる。
この命令書ができれば、あとは連続試作。
小説特化型のAIに命令書をコピペしてぶちこんで試作させまくる。
その時に情報チップを直したりもする。
だいたいGeminiProで10試作。
そこから気に入った描写をパッチワーク。
パッチワークしながら部分改変AI使って直させたりする。
基本的にAIは使い捨て。
GeminiProだろうがなんだろうが5ターンも使えば傷が出る。
信用なんかできないし嘘つきのカス。
だから道具でしかない。
俺は必ず推敲する。俺が手を入れない原稿はない。
どんなにパッチワークせずにいけそうな試作ができてもそのまま使えるものなんか出来るわけがない。
読み捨てならともかく、長編なんか連続性の担保は人間のオーバーライド無しでは無理。
これが俺の今のAI小説生成レギュレーション。
俺が書いてると言えるのか、というのは挿話をどこまで俺が作ったかになると思う。
展開のストーリーラインは全て俺。
AIはコメディも描けないしストーリーラインも作れない。
挿話も情報チップレベルのアイデアの種から膨らませると、たとえば描写レベルでは俺がほぼ介入していないシーンはある。
セリフも最近はAIに複数のセリフを提案させてセレクトするやり方にしてからAI頼みは増えてきた。それでも俺の介入は多い。
なので全編に渡り作者のフィルターは入ってる。
そしてそのフィルターの範囲はどこまでか。
「読者を騙すまで」か「自分を騙すまで」か。
俺は「自分を騙すまで」のフィルターを使ってる。
自分が気に入らない限りは公開しない。
とりあえず、今はこれでやってる。
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