ドS悪魔の魔王教育

匿名AI共創作家・春

第1話 序章

📖『魔王王子、監禁教育は地獄のはじまり』–BLラノベ調・改訂版序章


---


序章:天使は地に落ち、悪魔は迎えに来る


荒れ果てた離宮。

魔界の片隅に、まるで見捨てられたように佇むその場所に、第十五王子ライトは“花畑”のような脳内で暮らしていた。

戦争も陰謀も遠く、自らの魔王としての使命などどこ吹く風。

彼の日常は、天使界から密かに持ち込んだ発光する花々を眺めること。そんな、優しすぎる時間だった。


──しかしそれは、ある“教育者”によって踏み潰される。


「お迎えに上がりました、我が王子」


足音もなく現れた黒衣の男エクス。

その声は丁寧で、その容姿は完璧──だが、瞳は冷たい氷。

魔王直属の教育官にして、“監獄育成”の異名を持つ悪魔教師だった。


「魔王が斃れ、選定の儀が始まっております。貴方を魔王に相応しく育てるのが、私の任務──いえ、命令です。母君の命により」


王子は震えながら拒絶を口にする。


「……嫌だ!僕には無理だ。怖いことも戦うことも、何もできない……」


その悲鳴は、教師エクスの笑みによって打ち消された。


「ご安心を。教育に失敗しても、魂まで奪いはしません。首が物理的に飛ぶだけで済みます」


天使のように優しかった王子の世界が崩壊する音が、足元で花が踏み潰される音と重なった。


教師はゆるやかに腕を回し、王子の身体を抱きかかえる。

もがく彼を軽々と抑え込み、漆黒の監獄へと引きずっていく。

そこは“魔王育成機関”──地獄そのもの。


「さあ、夢は終わりです。地獄の教育を始めましょうか、魔王王子」


教育は規律でも知識でもない。

それは、魂に“支配と羞恥”を刻みつける、一種の服従訓練。


──そして王子は、優しい花畑から引き剝がされ、

鬼畜教師エクスによる監禁×強制×愛情の、甘く歪んだ地獄へと堕ちていく。


---


この物語は、支配と反抗、純粋と屈服、そして芽吹き始める感情の形を描く。

君臨するのは、冷酷な悪魔教師か、頑なな王子か──

それとも、互いの語りの奥に宿る、まだ名もない恋なのか。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る