花西高校心霊研究会の報告書

月見すず

4月

1 2024年度 南校舎3F 2-A教室前

作成日:2024/3/21

作成者:安達朔真

遭遇者:2A16/2024

対象物:キーホルダー

 概要:生徒の落とし物


【3月19日】

2A16は部活動を終えた後、忘れ物をした事に気付き、荷物を持ったまま急いで教室に戻った。部室棟→渡り廊下→南校舎1F~2Fの階段といったルートで3Fに到着。階段を上がってすぐ先の教室に入り、忘れ物を回収した。

2A16は来た道を戻る形で階段へ向かう。その時、廊下に落ちていた対象物:キーホルダーを発見。対象物はコアラを模しており、素材はフェルト、目と鼻はそれぞれ黒いビーズが使われている。口は黒い糸の刺繍で表現されている(写真1)。

2A16は対象物を拾い、目につき易い場所に置こうと考え、廊下の窓枠に立てかけた。

直後、対象物の両目が動く。2A16はその現象について『まばたきをしたように見えた』と語っている。

2A16は驚き、窓から離れる。対象物は目を動かし2A16を見つめ、刺繍の口を開いた。

『□□ちゃんに会いたい』

『□□ちゃんとはぐれちゃったんだ』

『□□ちゃんはどこにいるの?』

確かにそう聞こえたという。2A16は悲鳴をあげ、その場から逃げ出した。


【調査・検証】

3月20日 AM7:20

遭遇者から相談を受け、対象物が発見された南校舎3Fに向かった。

対象物は窓枠に立てかけられたままとなっていた。ただちに回収し、当部室内の封入箱へ保管した。この時、遭遇当時と同じ現象は起きなかった。

その後、生徒玄関前の掲示板に落とし物を預かっているとして、対象物の写真を掲載したポスターを貼った。

3月20日 PM13:15

部員:万堂に対象物の持ち主から連絡が入る。

3月20日 PM16:18

当部室に対象物の持ち主である2B23が来訪。対象物が口にした『□□ちゃん』と同一人物である事を確認。対象物を返却した。


【調査結果】

対象物に触れた際に悪意を感じず、遭遇者にも危害を加える事はなかった。

持ち主と離れた寂しさと悲しみから、一時的に怪奇現象が起きたと思われる。


判定:1


【顧問からのコメント】

お疲れ様。

持ち主が見つかってよかった。 薄田



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