真相への手がかり
刺客団長が困惑しながら説明する。
「メリサは元魔王軍四天王の一人、経理担当として絶対的な信頼があった。だが3か月前、突然50億セルンの使途不明金が発覚。証拠もメリサを指していた」
メリサが拳を握りしめる。
「私は絶対にやっていない...でも証拠は確かに私の印鑑、私の署名...どうやって偽造したのかもわからない」
「メリサ、俺は信じるで」
レオが彼女の肩に手を置く。
「お前がそんなことするわけないってことは、一緒にいればわかる」
「俺もだ。メリサの計算能力なら、もっと巧妙に隠すだろう」
カイロスが人間形態に戻って頷く。
「族長として、仲間の無実は必ず証明する」
リューナが決意を込めて言う。
「貴族の経験から言えば、これは陰謀の匂いがしますわね」
エリカが眉をひそめる。
「メリサお姉ちゃんは優しいもん!悪いことなんてしないのじゃ!」
リリィが無邪気に断言する。
メリサの目に涙が浮かぶ。
「みんな...ありがとう。でも証拠がない限り、私の無実は証明できない」
「よっしゃ、ないなら直接証拠を探しに行こか!魔王城に潜入や!」
魔王城潜入作戦
夜。巨大な魔王城が闇に浮かび上がる。黒い石造りの威圧感ある建造物。幸いなことに今夜、魔王ベルゼバブは「強い敵を求めて」遠征中だった。
「俺の【時空操作】で時間を止めて、【地形操作】で隠し通路作って侵入や。メリサ、元四天王やったら城の構造はわかるよな?」
「経理部門は地下3階。そこに全ての帳簿と契約書が保管されているはず」
メリサが城の見取り図を思い浮かべる。
「だが警備の魔法陣はどうする?」
カイロスが心配そうに問う。
「私の【影潜行】なら魔法陣をかいくぐれるかも」
リューナが自信を示す。
「緊急時の脱出ルートは?」
エリカが実務的な質問をする。
「みんなで忍び込むの?楽しそうなのじゃ!」
リリィだけが事の重大さを理解していない。
レオの【時空操作】により、一行は警備をかいくぐって魔王城地下3階の経理部門に到達した。
経理部門での発見
「久しぶりね...私の元職場」
メリサが懐かしそうに呟く。巨大な金庫と山積みの帳簿。几帳面に整理された書類の山。
レオが【万能解析】で過去の記録をスキャンする。
「む! おかしいぞ...3か月前の記録に不自然な修正跡がある。しかもこの筆跡...」
メリサが帳簿を確認する。
「これは...副経理部長のバルトロメウスの筆跡!」
その時、足音が聞こえる。一行が慌てて隠れると、現れたのは副経理部長バルトロメウス(魔族・♂・45歳相当)だった。夜中に一人で帳簿を修正している。
「クソ...また赤字が500万セルン増えた。ギャンブルで取り返そうとしたが...メリサに罪を被せるしかなかった」
バルトロメウスが一人で呟く。
レオが【万能解析】でバルトロメウスの過去を調査。ギャンブル依存で借金を重ね、それを埋めるために公金に手をつけていた事実が判明する。
「証拠は十分や」
バルトロメウスが気配に気づく。
「誰だ!」
一行が姿を現す。バルトロメウスが驚愕する。
「メ、メリサ!なぜここに!」
メリサが冷静に対峙する。
「バルトロメウス、あなたが横領の真犯人ね。私に罪を着せるなんて...」
バルトロメウスが開き直る。
「そうだ!俺がやった!だが仕方なかったんだ!ギャンブルで借金が60億セルンまで膨らんで...公金に手をつけるしかなかった!お前が四天王だったから、罪を着せれば誰も疑わないと思ったんだ!」
「卑劣な...」
カイロスが怒りを露わにする。
「最低ね」
リューナが吐き捨てる。
「恥を知りなさい」
エリカが軽蔑の眼差しを向ける。
「ウソはダメなのじゃ...」
リリィが悲しそうに呟く。
「おい、バルトロメウス」
レオが前に出る。
「借金で苦しいのはわかるけど、仲間に罪を着せるのは許されへんで」
バルトロメウスの逆上
バルトロメウスが魔法陣を発動する。
「どうせバレたなら...お前たちを始末するしかない!【悪魔召喚・大罪の化身】!」
巨大な召喚陣から現れる7体の大罪の悪魔—傲慢、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲、嫉妬。それぞれレベル60の強敵だった。
バルトロメウス自身も【ギャンブル魔法】で能力が不安定に変動するボス敵と化す。
「俺の人生、全部ギャンブルだ!お前たちの命も賭けの対象にしてやる!」
「みんな、準備はええか?久しぶりの本格バトルや!」
レオが仲間たちに声をかける。
戦闘が始まった。
カイロスが竜の姿で暴食の悪魔と空中戦を繰り広げる。
「竜王の炎、味わうがいい!【ドラゴンフレア】!」
暴食の悪魔が巨大な口でブレスを食べようとするが—
「甘く見るな!【聖竜の咆哮】!」
カイロスの必殺技が炸裂。暴食の悪魔は一撃で撃破される。
メリサが傲慢の悪魔と対峙する。
「計算完了。あなたの攻撃パターンは4.7秒周期。【確率操作・必中の矢】!」
傲慢が「貴様ごときが!」と見下すが、メリサの冷静な戦術の前に敗北する。
リューナが影分身で怠惰と嫉妬を同時攻撃する。
「族長の技、見せてあげる!【月影乱舞】!」
怠惰の「面倒くさい...」という性質を利用し、嫉妬の攻撃を怠惰に当てさせて両方を撃破する見事な戦術。
エリカが憤怒の悪魔と剣戟を交わす。
「お怒りのようですが、お作法を知らない方とは勝負になりませんわね。【貴族奥義・優雅なる処刑】!」
憤怒が「ガアアアア!」と暴れるが、エリカの完璧な剣技の前に敗北。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます