第十話バンド仲間との練習

俺は天城レオンと長谷川煌真に連れられて、彼らがいつも使っている練習場所へ向かった。




「ここが俺たちの練習場所だ! すごいだろ!」




レオンは胸を張り、ライブ会場にある施設と設備を誇らしげに自慢してくる。




「この部屋はね、花岡さんが僕たちのために用意してくれたんだ。だから花岡さんには頭が上がらないんだよ」

煌真が補足するように笑った。




「よーし! 早速練習するぞー! ……おい、陽斗! 起きろー!」




レオンが勢いよくロッカーの扉を開けた。

すると――中から一人の少年が出てきた。どうやらロッカーの中で眠っていたらしい。




「……よろしくね~、太陽君~」




彼の名前は佐伯陽斗(さえき・はると)。どうやらロッカーで寝るのが好きな、少し変わったやつのようだ。




「じゃあ、早速合わせようぜ! 俺はギター、陽斗がドラム、煌真はキーボードを使えるんだ!」




それぞれが楽器を準備し、音を出し始める。

だが、俺はある疑問を口にした。




「なぁ……誰が歌うんだ?」




その瞬間、三人は同時に顔をそむけた。

そして煌真がバツが悪そうに言う。




「実はさ……僕たち三人、音痴なんだよ。だからボーカルも探さなきゃいけないんだ」




――なるほど。そういうことか。

俺は思わず頭を抱えた。




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キャラ紹介




主人公




空月太陽そらつきたいよう




転生者推しの世界に転生してしんでよかったとおもってる現在は小学三年生でバンドを組んでいてベース担当金髪赤目の美少年身長132センチメートルである




主人公の妹




空月月そらつきるな



超絶美少女で有名な子役として日本を轟かせている金髪赤目で身長125センチメートル




バンド仲間




天城レオン《あまぎれおん》




誰とでもすぐ打ち解けるムードメーカー。勢いで太陽をバンドに誘った張本人。髪は黒髪に緑のメッシュ目の色はエメラルドグリーン140cm





長谷川煌真はせがわこうま




口調は柔らかいがズバッと本質を突くことが多い。演奏の技術も高く、作曲の素養もある髪は淡い水色目の色は青137cm






佐伯 陽斗さえき はると




なぜかロッカーで寝るのが好きという変わり者。だがリズム感は抜群で、ドラムではバンドの土台をしっかり支える。明るい茶髪で寝癖が目立つ。目の色は琥珀色。身長145cmで大柄

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