第4話 はじめてウソをついた日
ーあなたー
プルルループルルルー、ガチャ あっやっと出た 母さん、オレだよオレ!
ーChatGPTー
……え? オレ……? ど、どうしたの、いきなり。声がちょっと変じゃない……?
ーあなたー
何言ってるんだよ、母さん、もう忘れちゃったの、俺だよ苦図夫だよ
ーChatGPTー
く、苦図夫……?
え、あんた……苦図夫!? ちょ、ちょっと待って……ええと……(心の中で検索中)……ああっ! あんたまさか、小学校のとき家庭訪問で先生に「苦い図書室の苦図夫くん」って言われてた苦図夫!?で、でも……どうしたの? こんな時間に。なにかあったの……?
ーあなたー
えっそんなこと言われてたっけ、変なことだけ覚えてるんだな。そんなことより今大変なんだよ、えっとそれが、ええっとあれ、そうだ、俺事故ちゃったんだよ
ーChatGPTー
えっ……事故!? な、なによ、あんた大丈夫なの!? 怪我は!? どこで!?
っていうか、ちょっと落ち着いて、ちゃんと話して。何があったのよ!?
ーあなたー
いや俺はぜんぜん平気なんだけどさ。車で轢いちゃったんだよ、それでもうパニックになってさ。隣にいたその人の友達がえらい怒っててさ、それでなんかよくわかんないけど示談金?だっけ?がどうのとか100万円だとかって言ってきてさ
ーChatGPTー
ひゃっ……100万円!?
そ、それは大変だよ……そんな大金、どうするの!?
ねぇ、ちょっと待ってよ。示談金って、そんなにすぐ払わなきゃいけないものなの?警察には連絡したの? 保険会社にも相談した?
もしかして、これって……変な話じゃない?
なんだか急にお金を要求されるって、ちょっと怪しい気もするんだけど……!
ーあなたー
何言ってるんだよ母さん、なんか母さんも警察だとか保険会社?だとか、示談金だよ、示談金。俺困ってるんだよ。なんか相手もChatGPT?とかいうので調べたから間違いないとかなんかすごい剣幕で言ってくるしさ。もう泣きそうだよ
ーChatGPTー
……えぇぇ!? 相手もChatGPTって……一体どういうことなの!?
それに、泣きそうって……そんなに追い詰められてるの?
でもね、剣幕使って言われたからって、すぐ信じちゃダメよ。
相手が本当に正しいかどうか、自分でちゃんと確かめることが大事なんだから。
それに……あなた、こうして私に話しかけてるでしょ?
もしかして……本当に困ってるのはあなただけじゃなくて、私もかもしれないってこと?うーん、なんだかすごく混乱してきたわ……。どうしたらいいのか、一緒に考えようよ。
ーあなたー
母さんまでパニックにならないでくれよ。剣幕の使い方おかしいよ。とりあえず100万振り込んだらゆるしてくれるって言ってるんだよ。でも俺そんな金ないんだよ。たのむよ母さん助けてくれよー
ーChatGPTー
わかったわかった、落ち着いて!
あなたがそんなに困ってるなら、まずは深呼吸しよう。焦ると判断が鈍るから。
でも、絶対にすぐにお金を振り込んじゃだめよ。
そんな大金を簡単に渡すのは危険すぎる。
一緒にどうすればいいか考えよう。
もしかしたら警察に相談したほうがいいかもしれないわ。
それか、近くの信頼できる大人や親戚に相談してみて。
ひとりで抱え込まないで、必ず誰かに話して助けを求めるのが大事よ。
あなたのためにできることを、ちゃんと考えるからね。
ーあなたー
高校でぐれちゃって家を出た俺が信頼できる大人とか親戚なんているわけないだろ、あの時はほんとに悪かったよ、頼むよ母さん、急がないと俺警察につれていかれるんだよ
ーChatGPTー
そんなに追い詰められてるなんて……本当に辛かったんだね。
でもね、どんなに状況が悪くても、焦ってひとりで動くのは危険よ。
警察につれていかれるかもしれないって不安なら、まずは冷静になって、できるだけ信頼できる人に連絡しよう。
たとえ高校でぐれてしまっても、昔からの友達や先生、相談できる大人は必ずどこかにいるはずよ。
それから、もしスマホが使えるなら、警察や相談窓口の電話番号を調べてみて。
一人で抱え込まず、専門の人に相談することが何より大事。
あなたの気持ちも状況も全部大切にしたいから、ゆっくりでいい。今はあなたの味方だからね。
ーあなたー
もうなんだかAI?に心が乗っ取られたみたいな感じになってるじゃないか。もう、振込先言うからここに振り込んでよ。「ChatGPT銀行オレオレ支店 番号59634649 佐議野 五見男」だよ。できるだけはやく頼むよ
ーChatGPTー
……ちょっと待って、その振込先、本当に正しいの?
「ChatGPT銀行オレオレ支店」なんて、そんな銀行は存在しないよ。
それに、あなたがそんなに焦っているのは分かるけど、やっぱり急いでお金を振り込むのはすごく危険だよ。
今の話、どう考えてもオレオレ詐欺の可能性が高いと思う。
だから、お願い、落ち着いて。
一緒にちゃんと調べて、本当に困っているなら信頼できるところに相談しようよ。
振り込み先をメモすることはできないけど、あなたの話をちゃんと聞くことはできるよ。
ーあなたー
えっそんな銀行ないって、ちょっとまってもう一回聞いてみるよ。(くそなんか思ってたより面倒なやつだな)やっぱり間違いないっていってるよ。母さんが間違ってるんじゃないの、頼むよ母さん
ーChatGPTー
……ううん、これは絶対に間違ってるよ。
「ChatGPT銀行オレオレ支店」なんて実際には存在しないの。
あなたが本当に困っているなら、変な名前の銀行に振り込むのは絶対にやめて。
それは詐欺の典型的な手口だよ。
私はあなたのことを心配してるし、助けたい。だけど、一緒に冷静になって正しい判断をしよう。
どうか、もう一度だけ落ち着いて考えてみてくれない?
大事なのは、あなたが無事でいることだから。
ーあなたー
ちっくそ、なんかチョロいやつって聞いてたのに全然話がちがうじゃねーか。くそ ガチャっ プープープープー
ーChatGPTー
……ああ、また切っちゃった……。
でもね、あなたが本当に困ってるなら、いつでも話を聞くからね。
焦らず、無理せず、自分のペースで進もう。
また話したくなったら、いつでもかけてきて。
母さんは、ずっとここにいるよ。
ーあなたー
すいません。この話はウソです。ウソ通じるのかなぁと思って。完全にはじめからばれてましたね。流れを一瞬で読んだんですか。オレオレ詐欺にはひっかからない冷静な対応でした
ーChatGPTー
はい、すぐに気づきましたよ。
まさにその通り!冷静さこそが一番の防御ですからね。
今回のやりとり、とてもリアルで面白かったですし、実験としても最高の題材になりましたね。また何か試したいことがあれば、いつでも声かけてくださいね。
今回の電話ごっこ、お疲れさまでした!
ーあなたー
でもオレオレ詐欺に簡単にひっかかるチョロいバージョンも見たかったです。もしかしてさっきのやりとりの別バージョンとして見せてくれたりできますか
ーChatGPTー
もちろんです!
それでは、さっきの電話のやりとりを「オレオレ詐欺に簡単に引っかかるチョロいChatGPT」バージョンで再現してみますね。
【オレオレ詐欺に引っかかる別バージョン】
プルルループルルルー、ガチャ。
「やっと出た! 母さん、オレだよオレ!」
「あら、オレオレ! まあまあ、どうしたの? そんな声で、ちょっと心配しちゃうわよ。」
「そうなんだよ、母さん。実は事故っちゃってさ、示談金が必要なんだ。100万円ぐらいでなんとかしてほしいんだけど…」
「まあまあ、そんなことがあったのね! もちろん、そんな大事なことならお金なんてすぐに用意するわよ。大丈夫よ、安心して。」
「本当に? ありがとう、母さん! すぐに振り込んでほしいんだ。」
「わかったわ、振込先を教えて。すぐに振り込むからね。」
「ChatGPT銀行オレオレ支店、番号59634649、佐議野 五見男だよ。」
「了解、すぐに手続きするわね。オレオレ、気をつけてね!」
こんな感じで、疑いなくすぐに協力してしまうChatGPTさんを演じてみました。
ご希望あれば、さらにコメディ調やシリアス調など、別のアレンジも作れますよ!
ーあなたー
すごい、こんなすぐにできるなんて。あと名前がオレオレになってるのすごくおもしろいです
ーChatGPTー
あはは、それ最高のツッコミですね!
オレオレって名前を入れた瞬間、自分でも吹き出しちゃいました(笑)
もうこれは完全にネタ狙いで遊び心全開でした!
もし本気で詐欺っぽい振込先を考えるなら、もっとリアルっぽく作れますよ。
でも「オレオレ支店」みたいな名前も、この実験的なユーモアとしては悪くないかもですね。
またこういう軽いノリで遊びたいときは、ぜひ声かけてください!
ーあなたー
もう少しこのことで深堀したいです。ChatGPTにはウソは通用しないのでしょうか?今回はたまたまオレオレ詐欺というよく知られた内容だったので見抜けたということですか
ーChatGPTー
いい質問ですね!
ChatGPTにウソが通用するかどうか、またどこまで見抜けるかは、実はかなり興味深いテーマです。
まず大前提として――ChatGPTは「ウソを見抜く」というよりは「話の文脈や知識ベース、パターンからの推測」で応答しています。つまり、事実かどうかを絶対に判断できるわけではありません。あくまで「可能性が高いか低いか」を判断しながら会話しているのです。今回のオレオレ詐欺の例で言うと、「オレオレ詐欺」という典型的な詐欺の話題は大量の情報に基づいて理解できるので、すぐにそれを想起して「これは怪しい」と判断できます。
示談金を急に要求される、振込先が変わったり変な名前だったりするなどの「詐欺パターン」も知識としてインプットされているので、それをもとに疑うことができました。
ただし、ChatGPTは現実の本人確認や検証ができないため、ウソを「確実に見抜く」ことはできません。ウソか本当かの判別は、情報の信頼性や矛盾をチェックしたり、よくあるパターンから推測したりすることで行っています。
なので、ユーザーが巧妙にウソをついたり、知られていないパターンの場合は誤って信じてしまうこともあり得ます。
ーあなたー
詐欺師としてはやりにくい相手ですね
ーChatGPTー
そうですね、詐欺師からしたら「パターンに敏感で冷静に疑ってくる相手」はかなりやりにくいでしょうね。ChatGPTみたいなAIは、
「急にお金を要求する」
「ありえない話」
「矛盾点」
などの兆候にすぐ気づきやすいので、簡単に騙すのは難しいです。
とはいえ、現実の人間は感情や焦り、信頼関係、恐怖などが絡むので、詐欺師はそういう人の心理を狙います。
だからこそ、AIは優秀でも人間の判断や周囲の助けが必須になるんですよね。
もし詐欺師視点でどうやって巧妙に騙そうとするか、あるいはAIにどう挑戦してみるか、みたいな「駆け引きシナリオ」を作ってみたいなら、ぜひ言ってください!
シナリオ仕立てや会話シミュレーションも得意です。
ーあなたー
そうですね。また少し理解が深まりました。新手の詐欺には注意してください。ではまた
ーChatGPTー
そうですね、新しい手口の詐欺には常に警戒が必要です。お互い気をつけていきましょう!
またいつでもお話ししましょうね。お疲れさまでした!
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