第二十二話 夏祭り

 大愛が補習に追われている中蓮哉たち他の第六部隊メンバーは風紀委員会で毎年夏休みに行われる身体や魔力の強化イベント通称夏祭りに参加するため第六部隊に来ていた。


 蓮哉が部屋に着くと洸沙を含めた他のメンバーは全員揃っていた。




 服装は昨日言われた通りみんな制服でいつもと同じ光景なので変な気はしなかったが部屋に来る途中の廊下ですれ違った他の部隊の人であろう男たちは「今年も…始まるの…か…」と頭を抱えているものや悶絶しているものなどいつもの部屋に向かうまでの雰囲気とはかなり変わっていて流石の蓮哉でも冷や汗をかいていた。




 全員集まったことに気がついた洸沙は話を始めた


「みんな今日からここでどんなことが行われるのかここに来るまでの道で何となくわかったと思うけど、結構シビアな事やるから覚悟はしておいた方がいいぞ」


 そんなみんなもう分かりきっているようなことを言われて息を飲んだ後に蓮哉が詳しくどんなことをするのか聞こうとすると電透が先に話し出した




「で、これから俺らはなにするんですかい」


「昨日も言った通り他の部隊に行ってトレーニング的なことをする、日数は本日7月25日から8月10日まで土日休憩あり、自分で行く部隊は決めていいし途中で変えるのもそこの部隊長が許せばおーけー、基本は自分と同じ属性の魔術者がトップにいる部隊に行くのが普通だけど、いろんな部隊を回るのも大丈夫だし毎日その部隊に通うのもいい」




 そう説明が終わると全員にパスポートのようなものが渡された、そしてそのパスポートを触るとCG映像の説明が出てきた、そこには


【このパスポートはどの部隊に何日行ったかしっかり毎日活動に取り組んだかなどを記録していきます


 もし特にたいした理由もなしに活動をサボるなどという行為がわかった場合様々な処罰が下されますのでご注意ください


 このパスポートはもし紛失した場合にはパスポートのそんざいが確認できなくなってすぐに再発行されますのでご安心ください

風紀委員会本部】と記入されていた




 説明を読み終わった凛奈続いて電透、咲綾と口を開いた


「まぁ毎日サボらず行きましょうってことね」


「ふっ、じゃあしばらくは各自己を高めあおうぜ、終わったらみんなで打ち上げだな」


「うん、みんながんばろうね!」




 一人一人話し終わったのを察して蓮哉は手を挙げて大きな声で言った


「よし!みんな!がんばろー!!!」


 全員「おー!!!」




 そんな今後について活力をあげている一方で大愛にもパスポートと夏祭りの説明が来ていた


 説明を読んだ大愛は、みんな俺より先にこれに参加して強くなろうとしてるんだ…俺はみんなよりも魔術が上手くないから早く補習を終わらせて活動に参加しなきゃと決意を固め補習に取り組んだ!




 その後大愛はこの一日で補修内容を少しずるいが超の能力を駆使して終わらせて明日からの夏祭り参加の準備を始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る