英雄の相棒—テラ=ヴェリア建国編—【カドカワBOOKS10周年記念長編コンテスト中間選考通過】
妙神仕
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世界基盤:魔力と循環
■ 魔力とは
世界を満たす根源的な流体エネルギー。あらゆる生命や物質に内包され、自然界を循環していると考えられている。文明はこの流れを観測・利用することで発展してきた。
・魔力は本来、目に見えず、無色・透明・無臭である。
・物質ごとに魔力の保持力(親和性)は異なり、生物は比較的安定して保持できる。
・魔力の流れは大地全体で均衡しており、停滞や過剰が生じると異常現象を引き起こすとされる。
要するに、魔力はこの世界を動かす“見えない血流”であり、生命も文明もそれに依存している。
■ 地脈・地脈泉・地脈幹
魔力が大地を巡る経路を〈地脈〉と呼び、高密度の魔力が集中・湧出する地点を〈
・地脈泉では液状の魔力が湧き出し、揮発して周囲に自然魔力を供給する。
・その周囲には豊かな自然と高い魔力濃度が形成され、町の発展において要地とされてきた。
・地脈幹は地表に存在する大規模な魔力流であり、魔力供給の主源となっている。
・王都は、この安定した魔力供給を前提として形成されている。
要するに、地脈は魔力の通り道であり、地脈幹と泉が文明の命綱である。
■ 瘴気とは
魔力の流れが停滞・腐敗した状態、またはその現象。自然循環の異常反応の一形態であり、生命活動や環境に悪影響を及ぼす。
・瘴気環境では、魔力粒子が乱れ、魔法構文の安定性が低下する。
・長時間の曝露は、精神や肉体に異常反応を引き起こす。
・神官団や軍は、瘴気の発生域を観測・封鎖し、浄化を行う。
要するに、瘴気は魔力の腐敗現象であり、自然と文明の両方に害を及ぼす。
■ 魔物について
瘴気の濃い地域では、しばしば〈魔物〉と呼ばれる存在が確認されている。発生条件や構造は未解明だが、以下の点が知られている。
・魔物は瘴気地帯に自然発生する傾向があり、出現源は瘴点付近に集中する。
・外見や動作には野生動物を思わせる要素が多く見られるが、生命反応は不安定で、死後は多くが瘴気として霧散する。
・骨や殻などの物質が一部に残る例もあり、魔力と物質の混成体であると推測されている。
・形態は地域によって異なるが、いずれも通常の生物よりも遥かに巨大かつ強靭である。もし元となる生命があるとすれば、数倍を超える体格と重量を持つことが多い。
・一般的な印象では、魔物は無差別に生物を襲い殺害しようとする存在として恐れられている。
・研究者の間では、魔物は“魔力に反応する”性質を持ち、生命の持つ魔力や魔法行使に引き寄せられる可能性が指摘されている。
・人類の観測範囲では、魔物の行動原理や目的は確認されておらず、現時点では自然現象の一種として扱われている。
要するに、魔物は“瘴気が形を取ったもの”として人々に恐れられており、その正体は依然として謎に包まれている。
■ 浄化・再循環
王国では、瘴気の拡大を防ぐために定期的な浄化儀式や装置運転が行われている。これにより地脈の流れを整え、魔力の循環を維持しているとされる。
・浄化は宗教的行為であると同時に、学術的・魔導的な維持作業でもある。
・神官たちは、地脈の観測と制御を通じて「均衡の維持」を使命とする。
・この活動が、王国の安定と魔力技術の発展を支えている。
・魔力の流れが安定し、環境が保たれている地点を〈浄点〉、停滞・腐敗して瘴気が濃い地点を〈瘴点〉と呼ぶ。
・浄点と瘴点は常にせめぎ合いの関係にあり、浄化や瘴化の進行によって境界が変化する。
・浄点の維持は安全圏の確保に直結しており、各地では神官団や術士による継続的な浄化活動が行われている。
要するに、浄化とは世界の呼吸を整える行為であり、文明の存続を支える基盤である。
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