大事な話

そういった後、偉二さんは俺にキスをする。何度か唇を重ねた後、偉二さんは顔を上げる。


「パンツ、脱がせてもいい?」


そんなこと聞かなくてもいいのに。なんか逆に恥ずかしい。


「...うん」


俺の返事を聞いた偉二さんは俺のパンツを脱がせる。

そして、自分のパンツも脱いだ。スタイルがいいから、なんとなく想像していたけど、偉二さんのそれは大きかった。


「今からここ、触るね」


偉二さんは俺の窄まりにそっと触れながらそう言った。俺は静かに頷いた。それを見た偉二さんは俺の窄まりに指を入れ、ほぐすように左右にゆっくり動く。


「うっ...くっ...」


「...大丈夫?」


「うん...大丈夫っ...」


初めてこんなところを触られて、よくわかんない感覚だったが、だんだん、変な感覚になる。


「うっ...あっ...」


「ちょっと慣れてきたかな?」


しばらくいじられ、だんだん快感に変わっていく。


「あっ...んっ...あぁっ...」


「ふふっ、可愛い」


「あっ...あぁっ...」


やばい。″可愛い″って言われながら触られると、なんか余計に気持ちいい気がする。


「そろそろ入れて大丈夫かな。奏人くん、いい?」


「う、うんっ」


偉二さんは体勢を変えて自分の硬くなったモノを持ち、俺の窄みに近づける。


「痛いと思うけど、ちょっと我慢してね。」


「うんっ」


「どうしても無理だったら言って。すぐに抜くから」


そういった後、俺の中に偉二さんのモノが入った。


「うっ...!」


痛い。覚悟はしてたけど、やっぱり痛い。


「大丈夫?まだ半分しか入れてないけど、やめとく?」


「大丈夫っ...だから...やめない...」


俺の言葉を聞いて偉二さんは心配そうな顔をしつつ、さらに奥へとソレを押し込む。


「ううっ...んっ...」


「ほんとに大丈夫?」


なんでそんなに聞いてくるんだ。偉二さんは優しすぎる。


「大丈夫だからっ...動いてっ...」


「わかった...」


偉二さんは心配そうな顔をしたまま、ゆっくりと腰を動かし始める。


「うっ...くっ...」


「んっ...」


偉二さんの声が漏れる。嬉しい。俺の中で気持ちよくなってくれるのは凄く嬉しい。


「うっ...んっ...」


「あっ...んっ...」


偉二さんの気持ちよさそうな声のおかげか、俺もだんだん気持ちよくなってくる。


「あっ...んっ...」


「あっ...奏人くんっ...」


「んっ...偉二っ...さんっ...」


俺が慣れたのに気づいた偉二さんは、愛おしそうな目で俺を見る。


「奏人くん...気持ちいい?」


「んっ...きもちっ...」


「んっ...よかったっ...」


俺がもう大丈夫だと安心したのか、偉二さんは腰の動きを早くする。


「あぁっ...んっ...あっ...」


俺の反応を見て、偉二さんは愛おしそうな目で、口元を綻ばせて言う。


「んっ...奏人くん...可愛いっ...」


「あぁっ...あっ...んっ...」


なんだ。なんか変だ。可愛いって言われた瞬間、なんだか普通に突かれた時より気持ちく感じた気がする。実際そうかもしれない。今までより声が大きく出た。


「可愛い...」


「ああっ...んっ...」


やっぱりそうだ。なんか、可愛いって言われると余計に気持ちく感じる。そんな俺を見て、偉二さんはニヤッと笑う。


「可愛い...奏人くん...可愛い」


「ああっ...あっ...んっ...」


偉二さんも気づいたようで、その後も何度も可愛いといいながら腰を動かして来た。頭も耳もおかしくなってしまいそうだ。


「んっ...可愛い...んっ...可愛いよ...」


「ああっ...偉二さんっ...もう...イきそっ...」


「僕もっ...んっ...奏人くんっ...」


「あぁっ...あっ...あぁっ...!」


「んっ...!」


偉二さんが俺の窄まりからソレを抜くと、白くドロッとしたものが零れ出る。


「はぁ...奏人くん、頑張ったね」


偉二さんは優しい笑顔で俺の頭を撫でた。


次の日、俺はいつも通りカフェの営業をする。そして偉二さんが来る時間。


ーチリンチリン


「いらっしゃいませ」


偉二さんだ。カフェで会うのは久しぶりだったためか、昨日会ったのに、懐かしく感じた。

そう。昨日会った。偉二さんとショッピングモールで買い物をして、偉二さんの家でゲームをした。それから...。俺は昨日したことを思い出して、突然恥ずかしくなる。

席に水とおしぼりを持っていくと、偉二さんは「いつもの」と笑顔で言う。俺は咄嗟に目をそらしてしまった。


「うん。すぐに用意するね」


そして、偉二さんと目を合わせないまま、俺はその場を離れた。その後も目を合わせられず、会計の時、偉二さんの家に行く約束をした。どうやら話があるらしい。

そして夜、俺は偉二さんの家へ向かった。偉二さんの家に着き、チャイムを鳴らす。少し待つと扉が開いた。


「来てくれてありがとう」


「うん」


また、目を合わせられなかった。


「さぁ、入って」


俺が中に入って居間に行くと、偉二さんは飲み物を用意しながら言う。


「奏人くん、今日は全然目、合わせてくれないね」


やっぱり気になるよね。俺はなんだか申し訳なくなる。


「ごめん、なんか恥ずかしくて」


俺がそう言うと、偉二さんは手を止め、俺の方を見る。


「え?なんで?」


「だって、昨日...」


また思い出してしまった。恥ずかしさで体が熱くなった。


「昨日のこと、思い出したの?」


偉二さんは俺に近づき、俺の頬に手を添える。


「こんなに顔赤くして」


俺は反射的に偉二さんの目を見る。


「可愛い」


「...可愛いって言わないでよ」


俺は恥ずかしくて目を伏せる。


「なんで?」


「だって...恥ずかしいから...」


「でも、可愛いって言われるの好きでしょ」


「えっ?」


俺が偉二さんの顔を見ると、偉二さんはニヤッとしていた。


「昨日、可愛いって言ったら奏人くん、感度上がってたから」


「なっ」


体がボワッと熱くなる。俺の顔は今、凄く赤くなっているのだろう。


「そんな可愛い反応するから、僕我慢出来なくなっちゃった」


「な、何を」


俺の問いに答えないまま、偉二さんの口が俺の口元に近づく。そしてそのまま、俺の唇に触れた。まだしようとしているのだろう。偉二さんの顔はまだ近いままだ。俺はギュッと目をつぶる。

だけど、予想とは違い、ふふっと笑ったあと、俺の頭を撫でた。


「今日はもうしないよ。大事な話があるから」


なんだよ。その気にさせといて。俺は不貞腐れて居間の机の前に座る。


「なに?大事な話って」


「ちょっと待ってね」


偉二さんは飲み物を2人分持って来て、俺の向かいに座る。


「びっくりすると思うけど、ホントの話だから、受け入れて欲しいな」


「うん、わかった」


俺がそう返事すると、偉二さんは真剣そうな顔をした。


「僕、ドルなんだよね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る