第22話
アイツに譲れないもの。
「一緒にご飯食べない?」
仕事の昼休み、先輩から声をかけられた。2つ返事で了承し食堂へ向かった。
先輩は、お子さんが小さい頃に離婚。女手一つで育てあげ、昨年お子さんがひとり立ちした。
子育て中、家庭があるからと昇進をしなかったが、仕事も的確にこなす憧れの先輩。
「最近、大丈夫?」
開口一番、そう聞かれた。どうやら数日前より顔色が良くないから声をかけたと。
「実は…」と夫との事等を話した。先輩は真剣に聞いてくれた。
「弁護士の先生がいるのなら、自分の希望を伝えた上で、話を進めてもらうのが良いね。『何が一番譲れないか』を決めておくと相手からの交渉もグラつかないで決められるよ。」
『何が一番譲れないか』…
『子ども達の幸せ』が一番譲れない。
もう『両親の揃った温かな幸せ』を子ども達に与えてあげられないけど。
あと愛猫も幸せである事。
「その為には、養育費は必須。お子さん達の進学や選択に『お金』で幅を狭めない様に。猫ちゃんに対してはお金は取れないけど、病気になったら治療費が必要だから『貴女への慰謝料』としてお金をもらうとかかな?」
先輩に離婚やその後の生活について話を聞いた。私も今後について少しずつイメージがついていった。
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