第五話 8月5日~VSヤクルト~

この日の先発は戸郷とランバート。前回は復帰直後で勝利を掴み取った戸郷が今日も白星を挙げられるか、また、久々にスタメン復帰した坂本、その弟子の山田哲人の活躍が注目されたゲームだった。

初回、戸郷は難なくツーアウトを取ったものの、3番の内山、4番の村上に二者連続のツーベースヒットを打たれ先制された。最近は、戸郷に限らず、先制されるケースが多いような気がする…。

村上に打たれたのは浮いたフォークだったのでそりゃ打たれるわな、って感じ。むしろホームランじゃなくてよかったなって思う。

3回は戸郷が先頭打者の岩田に14球も粘られた挙句にフォアボール。バントでワンアウト2塁とされたところに内山にレフトへフェンス直撃打で2点目を献上。ただし、ここでよかったのはレフトを守っていたキャベッジが2塁へ好送球をしたことでそこでバッターランナーは刺せたことだ。これでツーアウトランナーなしとなり村上をファーストゴロ。

結果的に戸郷は6回2失点。4四球と若干おコントロールが良くなかった印象はある。内海コーチも言っていたが、変化球をうまく扱えていない点はあったが、QSは達成できているのでまずまずと言ったところだろう。


一方の打線はというと、4回にキャベッジのソロホームランが飛び出した。インコース高めのボールをライトスタンドへ、打った瞬間それとわかる当たりだった。

7回にはリチャードが外角低めのストレートをライトスタンドへ。阿部監督も試合後のインタビューで話していたが、打率は低いものの、宝くじのようなギャンブル要素のがあるから起用をやめられない、と。実際、リチャードは美味しい場面で打ってくれている印象はある。あのトレードが正解だったかどうかの答えを出すのはまだ早計だと思うが、前評判通りのパワーは見せつけてくれている。

そして、8回には四球で2人ランナーを出してキャベッジがこの試合2本目のホームラン。今度は外角高めに浮いた変化球を左中間に。キャベッジは直近7試合で4HRと当たっており、今は好調の時期にあるらしい。この状態がどこまで続くかで真価が問われることとなるだろう。

結果は2-5と巨人が逆転勝ち。ただし、一つ気になるのは巨人の得点が全てホームランによるものであり、ヒットは4本しか出ていないことだ。この日でたホームラン以外ではキャベッジが打ったツーベースのみである(それも走塁死に終わった)。ここ数年の巨人の打線の不調の時の兆候として、なかなかタイムリーが出ない、というものがあると感じるのだが、今日のゲームはどうなのだろうか。たまたま、ホームランが飛び交っただけなのか。6日のゲームから目が離せない。

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