住宅政策についての雑念

なぜ住宅は市場メカニズムによって左右されるのかよくわからない。住宅は機能がまず優先されるのに市場メカニズムが住宅のあり方に影響してしまえば合理性に反したことが起きてしまうかもしれない。

土地が私有性であることを前提にこの国は都市を作ってきた。公は住宅の基準や道路のあり方につて決めるだけで強制移住のようなことはしていない。介入する事例としては公共住宅の建設くらいか。

土地が私有制であることと公が機能性をもとに住を再配置することはどのようなことなのか。

機能性をもとに住環境を考えれば住宅街の無秩序な拡大はあまり効率のいいことではない。一軒家が広がればそれだけ公共インフラを構築しなくてはいけない。維持もしなくてはいけない。一軒家という排他的な空間がたくさん集まったところでコミュニティが自然に作れるというわけでもない。

それに子供がいる家庭は子供を前提に家を作るが子供がいつまでも同じ場所に住むというわけではない。そこに無駄が生まれる。

私にはそこらへんの全体としての機能性のなさが茶番に思える。どうしようもなく不格好に見えるのだ。

住の機能性を優先するということはハードウェアと同様にソフトウェアも必要だ。住の構造についてそれぞれがなにを優先するのか考えなければ住の構造が生まれない。ソフトウェアは人の中にある思考やその表現だ。

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