第13話 S級パーティー リーダー ナギナ


異世界転生者のほとんどは、この国で召喚される

そして、この国を起点に世界を巡り


レベルを上げ、その、のちこの国に戻り

冒険者の怨念で満たされた

最終ダンジョン”木漏れ日の雪原”

のラスボスを倒すことでエンディングを迎えることになる


ルドーさん、超すごかったんだ

2週間でラスボスを打倒するなんて


ガイドさんからひとしきりの情報を得て

街を探索する、

とりあえず宿かな

しかし、所持金が付きかけている

露店商売も、競争率が高そうだ


「私は、鳥モードで屋外にいるので大丈夫です」


「そういうわけには、行かないよ!…そうだ、確認しないといけないことがある」


踵を返しガイドさんに尋ねる


「ラスボスが倒されているのって全員知ってますか」


「転生者さん達には、伝わるそうですよ」


「お、重要な情報をありがとうございます!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


トコトコと、とある場所を目指す


2人とユキチャン


「最後の質問って何だったんですか」


「ボスが、消えた今、フィールドが変わる。今が、チャンスです」


「フィールド?」


「今までが、ラスボスを目的とした冒険者が多かったけど、今からは、ダンジョン攻略に向けてのパーティー構成に変わっていく、人員の抜けで場合によっては成り立たなくなるパーティーが出てくる」


「あ、そこに私たちが入るってことですか?」


「いや、名もしれない僕たちだ、簡単に入れてくれないだろう」


「じゃ、何がチャンスなんですか?」


「環境が変わり全員が不安になっている。全員の不安を払拭する、これは、ビジネスになる!」



カームブルグ、とあるギルド


そこに、荒れて愚痴をもらす冒険者がいた


「なんで、俺がこんな目にあいつら、自分でダンジョン行く勇気なんてないのに…」


深酒をきめているその方は、

金髪の青年で、赤い目

しっかりとした装備しており

その装備の年季の入り方

から、かなりの場を踏んだ

冒険者と思われる。


「かなり、荒れてますね、一杯おごりますよ」


ビールを片手にその人の隣に座る


「誰だ、子供?…あぁギバーか、ありがとよ」


そのまま、隣にスッと座る

ミチルさんは、自分の影に重なるように隣に座る


「リョクと申します。」


「…ん?俺のこと知らないのか?ナギナだ」


「それで、何年ぐらいやってました?」


「5年だよ!そのキャリアがパーだ。水の泡!俺の気持ちがわかるか?あいつをここまで育ててやったのに」


「良いことして、それを仇で返すのは、腹が立ちますね」


「そうだよ、おれの5年かえせ!」


「パーティーから何人か、抜けたんですか?そりゃ不条理ですね」


「そうだよ、2人抜けた!そのあとは、全員が続くようにやめていった!不条理?そんな簡単な言葉で済ますんじゃねぇよ、積み上げて来たものが全部崩れたんだ、あのカス野郎のせいでな」


「上の者の苦労なんて、誰も見てないから、ムカつきますね」


「ああそうだ、あいつ俺がどんだけ、ギルドに頭下げた知んねぇんだ、それをあいつは、僕のご機嫌は、取らないの?的な目で見てくる。あぁそりゃむかつくさ!」


ドンっと台パンする


「人となりが、何となく見えてきた、その人後衛でしょ」


「前衛な訳ないだろ!守られて当然見たいのが、あぁまた腹立ってきた」


「あぁ、報連相とかできてなさそう」


「あぁそうだ、何よりもそれがあいつは、それが出来て無かった、


普通にその場で言えばいいことを後か後から出してくる、何度も何度もだ!なんだあいつは、俺を失脚させたかったのか!?」


(実は、よく聞いてなかっただけですよ)


頭の中に声が響く


「うん?」(ユキチャンの声?)


「なんでだよ、ここまで面倒見てやってきたのに」


「その人と話してた?」


「何度も話した」


「腹を割って、ですか?」


「あいつは、自分の殻に閉じこもってる」


「それでも、仲間にしたのは、なんで?」


「直感的にこいつは、必要だなと感じた」


「それで、実際に必要でしたか」


すると、その冒険者は、

すごく悪い顔をして話始めた


「ゴミ箱は、部屋に必要だろ?」


「ああ、何も間違いない」


「お、わかるか!こんなこと言うとドン引きするもいるが、


はっきり言ってやる円滑に物事を進めるにはサンドバックが必要だ、ただ死ぬまで殴られて良いのに」


「あぁ、わかるそんで破れた困るから適度にホローしてやる、精神力高くなるよね」


「あぁ育ててやってんだ、やっぱ俺偉いよな」


「うん、偉い」


「だがだ、俺だって世間体がある悪者になるのは、まっぴらごめんだ、殴られるのはクズのカス野郎じゃないとだめだ」


「一定の数いんだよね、自覚せずにそんなのになる人」


「そうなのか、俺ぐらいになると自分で簡単に作れるけどな、まず細かいミスを指摘して、連続の失敗を誘う」


「なるほど、で、ちょっとした儲け話なんだかちょっと乗ってくれない?」


「なんだ?ケチなクエストなんて受けねぇぞ、あとな、お前クソ雑魚だろ、足手まといとダンジョン攻略するメリットがないね」


「いや、町から一切出ないし、半日で終わります」


「ほぉ、報酬は、」


「う~ん、1日で8000円×30で24万でまぁ、20万そっちの取り分でいいですよ」


「20万か、悪くないが、30てなんだ押し売りでもするのか元手はどうすんだよ」


「強いて言えば、ナギナさんが積み上げてきた5年間」


「歯がゆい呼び捨てていい、強いて言わずに売るものを具体的に答えろ」


「情報商材」



ナギナを看板にして

講座を開く、この世界には、

冒険者にダンジョンの探索方法

をレクチャーする機関はない



ナギナから、


普段探索するうえで

注意する点を聞き

1枚の紙にまとめていく

5年の経験もあり

しっかりと得意げに語ってくれた


(性格とか態度があれだけど)



「よし、大体こんなものかな?」


「短かすぎないか?」


「分かりやすく、簡潔に、ポイントだけを伝える」


代筆してもらっているミチルさんの表情は、無だ


「で一番重要なのが、魔法のロープ(ダンジョン抜け)ですか」


「あぁ、高価だが必ず持っていく、ちょっと探索するつもりが


 深入りするなんてざらだ」


「それで、事故って全滅する」


「そうだ、新人の嘗めた冒険者たちによくあるパターン、最初のうちは、命綱として使用し、ある程度儲けだしたら時短のために使用していく」


「ダンジョンに入る前は、必ず確認ですか」


「常識だけどな、だが、やっぱり常識を知らない馬鹿なパーティーもいる」


「…!」(さらに、お金の匂いがする)


「どうした、何か心当たりでもあるのか?」


「その魔法のロープってどうやって供給されているんですか」


「ん?あれは、マジックアイテムだからな、エルフと魔石との交換になる」


「あれ、じゃ初心者は、それ自体を手にすることができないのでは?」


「魔石もロープ自体も魔法屋に売っている、割高だけどな」


「…それを、知らない初心者って結構いますか」


「いるぜー結構いる、何も知らずに突撃するパーティもたまにいる」


「ナギナその、魔法屋に顔が利いてたりしてますか?」


「上客だ」

すごくドヤるナギナ


「そのロープ品薄だったりしますか?」


「いや、全然、言ってみれば保険みたいなものだし、バンバン、消費できるパーティは、一握りまぁ、俺がそのひと握りな訳だが」

さらにドヤる


「広告…」


「うん?」


「そのロープっていくらぐらいです」


「2万4千円」


「ナギナ、その店主にその店の広告をするから、500円割引券を配っていいかお願いできますか。」


「…この俺が看板になるだ、そこまでする必要はないだろう」


「自分ができることは、全て出し切るじゃないとお金は手に出来ない」


そして、その準備を整える


看板になるナギナには、キラキラしてないとだめ

ナギナには徹底的に自分を輝いてもらう

全部、ポジティブで矛盾ない言葉を使ってもらう

ストレスだけどその分の報酬がある


「内容を説明すりゃいいだろ」


「高圧的と誇り高いは全然違う、人を不快にする。悪者になりたくないんでしょ!」


「なんで、こんな目に…!あいつらさえ抜けなければ!」


「ナギナが最初に欲しかった欲しかったものは、何?」


「富、力、栄誉に決まってる」


「だったら、努力、忍耐、友情!」


新米冒険者を中心に命を守るダンジョン探索の講座



開講!


1っか月後


満席御礼で最終日は、定員を60まで増やすも定員割

魔法のロープも飛ぶように売れていき、ちょっとしたお礼を頂いた


約1080万そのうちの取り分は、180万


「なぁもっと続けないか」


「生憎旅の途中でね、ほかの良いパートナー探しなよ」


「…なぁ今回、講師ってのやってさ、初めて、ちゃんと人を育てたと思ったよ」


ナギナは、少し涙ぐむ


「”あなたのおかげで助かりました、ありがとうございます”悪くなかったでしょ」


「俺さ、どうしても謝りたい奴がいて、都合がいい話だけどそいつに許してほしくて」


涙を流す


「また会ったら謝ればいい、今のナギナならきっと許してくれると思う」


「分かった、ありがとう」


涙を拭き真っ直ぐと僕を見ている、その表情は、一か月前とは違いしっかりと

僕を一人の冒険者として見ている。


ナギナは、よくやっていると思う、ここ一か月ギルドを見てきたが1年続くパーティは、少ない

その中で5年は、もはや才能と言ってもいい


―――――――――――――――――――――――――――――――

その夜、カームブルグの湖に面した山間に

闇に身を隠した2人組の1人が山の結界に触れていた



「なんで、あんな奴が評価されてるんだ!くそ!もう、こんな国いらない!」


ギリ、ピキ、ガラスが割れる寸前のような音が国全体に響いた


「あほ、バカ、このボケカス何てことしてん!」


「だって、だって」


「やばい、感づかれる、とんずら、とんずら」


「うん」


元、ナギナメンバー


転生者  ドーズアルカ

チート能力 ”致命的失敗”


その能力は、強制的に失敗させる

―――――――――――――――――――――――――――――――

どうも、作者です。

このエピソードは、見てもらいたかったやつですね。

後、パーティーから2人を抜けさせたのは、何となくでした。

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