第5話
勝間田荘は小高い丘に囲まれた静かな山里で、古くから出雲へ向かう旅人の宿場として栄えてきました。仮陣屋に着いた金時でしたが、寒さと雪に阻まれたことで体調は急激に悪化し、重い熱病にかかってしまいました。心配した茶屋の娘・お花も駆けつけ、頼光たちとともに手厚く看病しましたが、回復することはありませんでした。金時はこの地で生涯を終え、享年五十五。頼光は仮陣屋近くの丘に金時を丁重に葬りました。その後、頼光は九州の賊討伐へと向かい、娘のお花は一行を丘の泣清水まで見送りました。
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