御狐様の天気予報
星雲のん
第1話 連日夢
不透明な傘に雨が打ち付ける音がとても心地好かった。
ドタドタと雨が走っては走っては壁にぶつかり、滝のように流れていった。
取っ手のところをくるくると回し、水を切る。
水溜りに長靴を履いて飛び込む。
泥だらけになって親に怒られる。
晴れも雨も雪も全部が続くことはないけれど。
晴れも雨も雪も全部が綺麗だと思った。
特に雨は、楽しかった。
行く先が不安な雲もあるけれど
それでもいつかは晴れると知っているから。
水溜りに反射した太陽が眩しくて、思わず目を逸らすと虹があった。
それがとてもとても綺麗だったのを覚えている。
そして、その横には常に誰かがいた気がした__
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