言葉を交わし同じ景色を見るたび、僕を照らしてくれる君と生きたくなるよ
- ★★★ Excellent!!!
余命を抱えた少年と孤独な少女の対話を通して、死と愛、芸術と人生の意味を描いた青春小説。
「カトリーナは眠っているのか、それとも死んでいるのか」という問いを軸に、雪や白髪、骸骨の微笑みといった詩的なイメージが幻想と現実を溶かし合わせていく。
十代らしい切実さと哲学的な深みが同居し、迎える結末は強烈でありながら儚い余韻を残す。
純文学的な美とエンタメ的な感動を兼ね備えた、胸を打つ作品だ。