中国
中国
ロクなことなかった…。
文香の静止を聞いておけばよかったと後悔しても遅い。
鼎の周りの景色は見覚えのある現代の倭ではなく見知らぬ土地だった。
「どこだここは!」
鼎は金切り声をあげて岩に当たり散らした。
ボロボロと岩が砕ける。
ふと鼎の頭の中に文字が入ってきた。
―許(きょ)昌(しょう)―
額から汗が一筋流れ落ちる。
「そこに行けば何かあるんだな?」
鼎は岩に当たり散らすことをやめて歩き出した。
鼎は薄々だが頭に浮かんだ土地、許昌に男や子供がいるかもしれない事を悟った。
ここは…倭(い)ではない!
そう、倭(い)ではなく中国である。
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