I no bell -ココロノキロク-

@O_taM

第1話 薬が処方されました

2025年7月29日 通院

先生から

「そろそろ薬飲んでも良いかもしれません。案外飲んだらすぐよくなりました!なんてこともありますよ。」

と言われた。

夫の顔を見て、頷いて

「ください」

と返事をした。


初診のときにも薬をいただいていた。

薬のことは詳しくは分からないけど

その時もらったのは、苦しくなったときに、上からふわっと包むようなお布団みたいな効果があるもの。

先生は、おまもり、と言っていた。

一度も服薬せずにただずっと今も持ってる。

今回のは、そもそも苦しくならないようにするもの。セロトニンを出してポジティブにするもの。

完全に抗うつ剤。


今回は、おまもり、じゃなくて

毎日ちゃんと継続して飲むもの


診断の中で、先生から

「ま、いっか」

と思えますか?と聞かれた。

「思えないです」

と答えた。この薬は「ま、いっか」って心を軽くしてくれるものらしい


薬をいただくときに、おくすり手帳を出した。びっくりした。

初診で薬をもらったのは

2025年1月17日


もう半年。


診断がついて半年。

そのずっと前から、受診を決断できる前から

と思うと、私はどれだけの期間鬱でいるんだろう。

毎回診察についてきてくれる夫。

いつから心配させていただろう。

いつまで心配させるんだろう。

こう綴りながら、3日ぶりに涙が止まらなくなった。

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