第八話『修正者《コレクター》の真骨頂! 空中モンスターを地上撃破せよ』
「ふむ、うまい! うまい!」
ディルさまは目の前にある大量の料理を食べている。 ぼくたちは町に戻り食事をとっていた。
「大丈夫なんですか?」
「うむ、寝て、食ったからかかなり回復した」
「でも、あのモンスターでこんなにお金がもらえるとは」
「そうだな。 カレンがおったらモンスター討伐で金がはいる。 これならば消えずにすみそうだ。 それでそのカレンはどこにいった?」
「なにか呼び出しがあって、あっ、きました」
「ごめん。 ちょっと王都に急用ができたの。 先にいくから後できて。 王都の中央の噴水のところで落ち合いましょ」
そういうとカレンは急いで走っていった。
「あっ! まて!」
「ま、まずい、カレンがいないと、モンスターと戦えない」
ディルさまが考えている。
「......やるしかあるまい。 わらわたちも一応冒険者に登録しておる」
「えっ!? ぼくたちでですか!? 無理ですよ!!」
「やらねば、わらわがちっこくなっていくばかり...... いくぞトール!」
「大丈夫かな。 不安だ」
ぼくたちは町にある冒険者ギルドにむかい、依頼をうけた。
「本当にディルさまいいんですか? すごい高額な依頼で受付の人もとめてましたよ」
「かまわぬ。 チマチマ稼いでいたら、いつまでたっても金欠で回復もままならん!」
「本当に大丈夫かな」
不安ながら、ついていく。
そこは大きな川だった。 ここに現れるというウィンドスイマーというモンスターの討伐依頼をうけてぼくたちはきていた。
「ここですか?」
「うむ、ここにモンスターがあらわれ漁ができぬという」
「でも、ぼくたちだけで戦えますか? やはりカレンがいないと......」
「最悪、わらわの力をつかうが、モンスターがあらわれたら、そなたの
そう町で買った安物の剣をみせた。
(強化してもモンスターと戦えるのか...... 調べておくか。 試したいこともあるしな)
「トール! くるぞ!」
「は、はい!
ディルさまの体力と筋力をあげられるだけあげた。
その時、川から黒い影が飛び出た。 それは巨大なサメのような姿だった。 そのまま川へと落ちた。
「ぬあっ!」
「でかい!! ウィンドスイマーってサメか!!」
「だが所詮は魚!! 川からはでられぬ! すきをみて剣で切りつければ!」
再びこちらにサメは飛んできた。
「危ない!!」
「大丈夫だ! このまま陸地におとして、動けぬようになったら切ってやろう!」
ディルさまは俊敏な動きでサメをかわす。 地面に落ちるかに思われたサメはそのまま空中を泳ぎ旋回している。
「なっ!? 空中を泳ぐだと!!」
「ディルさま!」
ぼくは
「くそっ! 空中を自由自在におよぐ! 魔力を泳いでいるのか!」
「うわああああ!!!」
ディルさまがサメに追いかけ回されてる。
「ま、まずい! このままだとサメにぐちゃぐちゃに噛まれて、かつてディルさまだったものになってしまう!」
「そんな怖い言い方をするな!! 早くなんとかせい!! きたぁぁあ!!!」
ディルさまに噛みつこうとするすんでのところでぼくの石が当たり、サメは上にむかった。
「ひぃぃ! 食べられるかと思った!」
ディルさまは腰が抜けている。
「ふぅ、なんとか間に合った...... だが次は警戒するから、そううまくはかわせないだろうな」
サメが頭上に大きく旋回してこちらにせまる!
「しかたない! 奇跡を!」
「まってください! いま、なんとか動きをとめてみます!!」
(さっき調べたあのステータスなら!)
「
サメはおよぐそのまま勢いよく地面におちた。
「いまです!」
「わかった!!!」
ディルさまはおちたサメを剣で切り裂く。
のたうち回ったサメはゆっくりとうごかなくなった。
「ふぅ、なんとかなった...... しかしサメがいきなり地面に落ちたな。
「ええ、空気の重さを重くしたんです」
「なるほど、そうであったか...... そなたも
「ええ、どうやら集中すると、
「そうなのか。 わらわもつくったはよいが使い方にわからぬところもある」
「これは奇跡でつくったんですか?」
「うむ、ゆえに細かな部分はわからぬ。 かなりの力を使ったから、有用ではあるはずだ」
(それなら、ディルさまがしらない能力が他にもあるかもな)
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