第24話
巨人達の被害に遭っていた村に行って、捕まっていた人達を解放していたラクザンカ達は村の人達から感謝されていた。
「ラナンキュラスの皆さん!本当にありがとうございます!まさか、あの恐ろしい巨人達から捕まっていた人達を救ってくれるなんて思いもしませんでした!」
「まぁ、アタシらは只、依頼を解決したまでだ。そんなに深々とお礼言われたら逆に恥ずい...」
「もうあの怖い巨人さん、私達を拐わない?」
「うん、巨人さん達とはお話したから、もう安心してね。」
「あんたエルフかい?オラ初めて見たんだ!いや~べっぴんさんだなぁ~!」
「ムフフ...そうか見えるかべっぴんに...!ムホホッ!」
「あ、あの!もしよろしければお手紙書いてもいいでしょうか...!」
「あぁいいぞいいぞ届け先はこっちで...!」
ラクザンカ達と村人達はすっかりと馴染んでいた。その様子と村長とミザァは温かく見守っていた。
「いやぁ本当に良かった。皆さんのお陰でこの村に平和が訪れました。本当にありがとうございます。」
「いえ、気にしないで下さい。先程も申した通りに私達は依頼をこなしたまでです。何より皆さん無事で良かったです。」
「おぉ、ありがとうございます。村を代表してお礼を申し上げます。」
「いえいえ!それより村長、今回依頼の完了サインをここに....」
ミザァは懐から出した依頼内容が書かれた紙を出した。村長はその紙に名前を書いて依頼完了を承諾した。
「はい、これで依頼完了です。皆さん、本当にありがとうございました。」
「いえいえ!では私達はこれで!」
ラクザンカ達は村長に一礼をして村から出ようとした時、ネムとノキがラクザンカ達に声を掛けた。
「お姉さん達ッ!本当にありがとうーッ!」
「ラナンキュラスの皆さんッ!この御恩は一生忘れませんッ!」
「ではまた会う機会があれば会いましょうね。」
ミザァとラクザンカはネム達に向かって手を振って、ネム達はラクザンカ達に手を振っていたのだった。そしてラクザンカ達は村を後にして、自分達の街に向かって行ったのだった……
一方その頃の巨人達はアジトである洞窟で引っ越しの準備をしていた。
「ったく、チビ人間共め....ッ!元はと言えばてめぇがもっと早く奴らを潰していればこんなことには...!」
「なんだよ~!そっちだって負けたくせに~!」
「なにを~ッ!」
「うるさいッ!!!」
喧嘩しているアカネとサナをカガリは一喝して止めた。カガリの聞いたこともない声に二人はビビって黙り込んでしまった。
「喧嘩をするのは勝手....だが、負けたのは私達の責任....!分かった...?!」
カガリに一喝されてアカネとサナは反省したかのようにカガリに謝罪をした。
「ご……ごめん……。」
「ごめんなさい……。」
「……まぁ、確かにウチも悪かったし....でもこの詫びはいつかするさ!」
「あぁ……そうだな……。アタシも言い過ぎたよ……。」
アカネとサナが謝るのを見てカガリはすぐに笑顔になった。そして荷造りが終わり、洞窟から外へ出た。
「さて、これからどうする?」
「そうだな……。奴らに負けて人間には悪さするなって契約結んじゃったし....取り敢えず静かな所に行くか!」
「アタシはアカネに付いて行くよ!」
「私も行く....。」
アカネ、カガリ、サナの3人は巨人達がまだ悪さをしないようにと人間の居ない遠く遠くの山奥に行ってのんびりと暮らすのだった。
一方、ラクザンカ達はというと自分達の住んでいる街のギルドに帰って依頼の報告をしていた。
「巨人討伐の完了報告!これでいいですか?」
ミザァが受付嬢に依頼書を渡すと受付嬢は笑顔で答えた。
「はい、確かに確認しました!皆さん本当にお疲れ様でした!」
「さてと....そろそろ報酬貰おうかねぇ受付の嬢ちゃん」
シュンランがそう受付嬢に聞くと受付嬢は受付台の下をごそごそとしていると、ジャラジャラとなる小袋を出した。
「では、本日の報酬です!お疲れ様でした!」
「どれどれ~...ほほ~う!やはり討伐依頼だと報酬もえぇのぉ!」
「こら、シュンラン!はしたないですよ!」
「まぁ、いいじゃねぇかミザァ。今日はこれでパァとするって事だなッ!」
ネモネアがそう言って皆の方を向くが、ミザァがすぐに目をカッと睨み付けた。
「私...言いましたよね?ウチは余裕が無いって....それを貴女は....ッ!!!」
「わ、悪かったッ!悪かったってッ!節約は大事だよなッ!なッ!」
ネモネアは焦って皆に問い掛けるように言った。皆はやれやれと言いつつネモネアをなだめた。
「まぁ、確かに節約は大事だけど、今日は皆頑張ったんだし……少し位なら良いんじゃない?」
ユリが言うと他の皆も賛成した。
「よしッ!そうと決まればパァっとやろうぜッ!」
ラクザンカの言葉で皆はそれぞれ行きたい所や買いたい物などを言い始めた。
そしてラクザンカ達一行はギルドを出てそれぞれ行きたい所に向かって行ったのだった……。
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